【セルジオ越後コラム】迫る日本代表メンバー発表、サプライズはなしか
各国のブラジルW杯メンバーが続々と発表されてきている。ホスト国のブラジルは、やはり昨年のコンフェデ杯で優勝したメンバーが中心だ。
過去には「ロマーリオをなぜ呼ばないんだ」など、メンバー発表に際していろいろ話題を振りまくブラジルも、コンフェデ杯優勝という実績もあってか、手堅い選出のように見える。もちろん、国内リーグで調子のいい誰それを呼べ、といった議論はあったけど、おおかた納得のメンバー構成だろう。
さて、翻って我らが日本代表である。そのメンバー発表はいよいよ12日に迫っている。サプライズ選出、あるいはサプライズ落選はあるか、巷でも徐々に盛り上がってきているけど、これまでのザッケローニ監督の思考を考えると、驚くような選出はないんじゃないかな。
入れ替わりがあるとすれば、ケガによるコンディション不良だ。そういう意味では、長谷部と内田は論点になりうると思う。しかしザックが彼らを外すとは考えにくい。逆に試合に出ていても、チームとともに不調に陥っている清武は危ないかもしれない。
注目される“サプライズ枠”に関しては、ここ最近のJリーグを見る限り、その権利があるとすれば川崎の大久保くらいだ。しかしこれも、ザックのこれまでのメンバー選考と起用法を考えると、可能性は高くないだろう。
もちろん蓋を開けてみなければ分からない。ただし、どんなメンバーになろうと、ザックはザックらしい選考を貫くはずだ。バランスと安定性を求めるそのサッカーに直前でメスを入れるとは思えないね。

サッカー解説でお馴染みのセルジオ氏による辛口コラム。