リレーインタビュー第3回:映画『冷たい熱帯魚』/神楽坂恵「初日から“キスして!”と言われました」
――今回の『冷たい熱帯魚』の様な話は、現実ではなかなかないと思われますがいかがでしょうか?
神楽坂:いや、案外近くにあると思いますよ。日常で起こっている事の方がドラマっぽくなっていたりする事もあるじゃないですか。近くに存在するお話だと思います。日常には『冷たい熱帯魚』の様な嘘っぽい話がたくさん転がっていると思います。私が小学校6年生の時に、母が病気で亡くなりました。その事は、私の中では現実的にあり得ないと思っていた光景でした。そういう事って一気に起こるし、自分でも止められない所で起こって行きます。そういう部分では、私が体験したこととこの作品は似ていると思います。何をどう選択したから間違えたということでもなく、そうなるようになっていて流れに逆らえない。その人にとって、学ぶために、成長するために、そういうことがある。死に対して、私は自分も誰も彼もがいつでも死ぬと思っています。だから、一生懸命生きて行かないといけないなと思っていたんですが…それが足りなかったという事が、今回の映画の稽古で監督に全否定されて分かりました(笑)。私はそれなりにいろんな経験をしてきたはずだけど、それが出せてないなんて悲しい事だと思いました。ですから、人間的に何年分も成長できた作品だと思います。――その成長させてくれた『冷たい熱帯魚』ですが、この作品に出演して一番変わったなと思う部分を教えてください。
神楽坂:私は、「私なんかが」とやっぱりどこか自信がなかったんです。けれど、監督とかスタッフが「あなたが自信がなくてどうするの?責任はあなたを選んだこっちにあるのに。自分らしく表現するだけでいいんだよ。」と言われてすごく楽になりました。私は求められて来ているという感覚がなくて、殻に入っていたんですね。自分に自信がないとかそんなことではなく、飛び込んで心を開けばいいのに、そういうことが心配事になっていたんです。その話された時は「はい!ありがとうございます!」泣いていました。心を開けるようになりましたね。――今回は、リレーインタビューと言うことで梶原さんから質問を預かっています。まず一つ目の質問です。「旦那さんに求める一番の条件は?」という質問ですが、いかがでしょう?
神楽坂:信じてもらいたい。私も信じるけど、私も信じてもらいたい。信じ合うことが何よりも大切です。――もう一つの質問です。「素敵なボディを保つ秘訣は?」こちらについてはいかがでしょうか?
神楽坂:親から授かったものを私がいかに持続していくかですね。勿論、それなりにストレッチをしたり、鏡を毎日見たりしていますけど、自分をちゃんと知ることが大切ですかね。どうしても少しずつ衰えていくじゃないですか(笑)。それをいかにして保つかということは、自分を見つめて知ることで答えが分かります。――最後に、これから映画をご覧になる皆さんにメッセージをお願いします。
映画『冷たい熱帯魚』リレーインタビューはいかがだっただろうか。この作品に出会ったことで、黒沢あすかは、女優人生の集大成となる役を経験し、梶原ひかりは、死の価値観について学び、神楽坂恵は、自信を持って演技できる様になった。3人の女優達の人生に大きな影響を与えた映画『冷たい熱帯魚』は、1月29日(土)テアトル新宿他、全国ロードショーとなる。次はあなたがこの映画を観て人生を変える第一歩を踏み出す番だ。
・園子温監督作品「冷たい熱帯魚」公式サイト
