『Fight&Life最新号』柔術の力を信じよ!

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今やMMAにおいて世界最高峰の舞台となったUFC。この舞台で活躍する柔術ファイターたちの中から、BJ・ペン、アントニオ・オドリゴ・ノゲイラ、ディエゴ・サンチェスの試合をそれぞれピックアップ。UFCで戦うための柔術テクニックを分析してもらった。

さらに特別編として、柔術家がMMAで勝つための方法を語る!

取材・文_中村拓己(GBR)

――今回の企画の第1部として、UFCで活躍する柔術ファイターの試合をみなさんに見てもらい、技術的に分析していただきたいと思います。まずはディエゴ・サンチェスとジョン・フィッチの一戦です。サンチェスはグラップリングが中心のファイターで、この試合以降、シャンジ・ヒベイロのジムで道衣を着たトレーニングも積んでいます。一方のフィッチはレスリングベースで、ハウフ・グレイシーの黒帯であるデイブ。カマリロの指導を受けています。

(1R、タックルでテイクダウンを試みるサンチェスだが、フィッチは倒れない。逆にフィッチがテイクダウンを奪い、サンチェスがガードポジションから腕十字を狙う)
青木 この試合は基本的にサンチェスがガードポジションからサブミッションを仕掛けて、フィッチがそれを潰してグラウンドで上のポジションをキープするって展開ですけど…。
植松 この試合内容で上をとっているフィッチが勝ちになるというのは、サンチェスにとってかわいそう。個人的には、フィッチは上を取っているってだけで、何かしたとは思えないんですよね。

(2R、サンチェスがフィッチの蹴り足を取ってテイクダウンを奪う)
青木 この試合でサンチェスは下になる場面が多かったですけど、サンチェスもレスリングが出来る柔術家なんですよ。だからテイクダウンして上から攻めるタイプなんです。ただフィッチもレスラーでありながら、柔術の技術を知っているから、サンチェスの仕掛けにハマらない。

(フィッチがガードからサンチェスの足を掴んでタックル。上のポジションを取り返す。1Rと同じようにフィッチがポジショニングで優位に立ち、サンチェスを攻める)

青木 サンチェスは不利な体勢になっても、必死に動いて展開を作るのがいいなあ。
植松 ただフィッチの押さえ力が強すぎるよ。
青木 だから僕が思うにフィッチは試合がつまらない(笑)。
今成 下の人(=サンチェス)も頑張ってますけど、上の人(=フィッチ)がデカいんで大変ですね。

(3R、フィッチがすぐにタックルでテイクダウン。このラウンドもサンチェスのガードからの攻めではフィッチのポジションキープを崩せず、試合が終わる)
北岡 フィッチにこのスタイルをやられると、ガードからは攻められないです。こういう選手に絶対に上を取らせてはダメです、下から技がほとんど掛かりませんから。多分、サンチェスとフィッチは大まかに分けて組技が似たタイプの選手なんだと思うんです。それで上を取る技術や押さえ込む技術、フィジカルの差があって、フィッチがサンチェスに競り勝ったという試合じゃないですかね。ちょっと体のデカさに差がありますよ(以下、Fight&Life vol.09に続く)

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