獣医師おすすめ、ペットロスを癒す「手紙」の書き方。怒りや悲しみもそのまま出して大丈夫。手紙をすすめる一番の理由は…
大切なペットとの別れとその後に訪れる「ペットロス」の苦しみは、経験したことがある人なら「これほど辛いものか」と痛感するものではないでしょうか。ペットの気持ちを読み取り、交流することができる「アニマルコミュニケーター」でもある獣医師・たま愛子先生も、ペットロスを経験された一人。「あなたとあの子の関係は、死によって消えてしまうほど、浅くて軽いものではありません」と語ります。そこで今回はたま愛子先生の著書『あなたに愛されて幸せでした 後悔が愛に変わる天国の犬猫からの伝言』より一部を抜粋し、ペットロスとの向き合い方をお届けします。
【書影】アニマルコミュニケーターが贈る 犬猫からの「ありがとう」たま愛子『あなたに愛されて幸せでした 後悔が愛に変わる天国の犬猫からの伝言』
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あの子に手紙を書く
あの子が亡くなったあとは、「こうすれば良かった」「ああしなければ良かった」と、罪悪感や後悔などが頭の中をぐるぐると回り続けます。
一見すると深く考えているように見えますが、実際には思考が停止し、まるで壊れた音楽プレーヤーのように同じ内容を再生し続けている状態です。これが長く続くと慢性的なストレスとなり、ただただエネルギーを消耗します。
そこでおすすめしたいのが、「あの子に手紙を書く」方法です。
手紙を書くのは、いろいろなところで推奨されていますが、私がその本当の効用に気づいたのは、アニマルコミュニケーションのセッションを通してでした。
セッションでは、飼い主さんに「ペットに伝えてほしい内容」を伺います。すると、簡潔にまとめようとして、かえって言葉が出なくなることがあります。
そこで、私はあえて無制限にして「あの子に手紙で話しかけるように、思いつく限り詳しく書いてみてください」 とお伝えするようにしたのです。すると、最初は言葉が出てこなかった方でも、あふれる思いをどんどん綴れるようになりました。
手紙にすると、自然とあの子に語りかけるような形になるので、心の奥にフタをしていた感情が外に出やすくなるのです。
間違いなく存在していた愛に
飼い主さんたちが手紙に想いを託し、心の内をしっかり出し切ると、深い癒しが生まれます。その様子を数多く見届けてきた経験から、私はペットロスにおいて最も大切なワークは「手紙」だと確信しています。
誰かに見せるわけでもありませんから、怒りや悲しみなど、普段は“ネガティブ”だと思って抑えてしまう感情も、そのまま出して大丈夫です。
ネガティブな感情を出し切れた方ほど、それまで心の奥にしまっていたあの子との楽しかった記憶を、穏やかに語りはじめるようになります。
あの子が亡くなってから経過した時間や、癒しの進み具合によって、書ける量は異なりますが、一つひとつ丁寧に書き出していくと、次第にあの子との間に間違いなく存在していた“愛”に気づけるようになっていきます。
なお、手紙の形式に決まりはありません。
・紙に書いても、パソコンの画面上で綴ってもかまいません。
・長さも自由です。短いメッセージの方もいれば、数枚にわたる方もいます。
手紙は何回書いてもいい
手紙は何回書いてもかまいません。書くたびに同じ内容ばかりが思い出される場合もありますが、書いているうちに少しずつ癒えていくので、同じ内容でも再度書いてみるようおすすめしています。
手紙は、毎回ポストに入れる気持ちで一通ずつ書ききっても良いですし、一通の手紙に日々書き足しても良いです。

(写真提供:Photo AC)
書くタイミングや書いた量により、手紙の内容は変化していきます。
いつでもいいのですが、書こうと思えたタイミングで、たとえば、
・あの子といっしょに棺の中に入れるとき
・月命日や命日
・あの子の誕生日や記念日
などの節目に書いたり、あの子への気持ちがあふれているときに書いてみるのをおすすめします。
手紙は一方通行のものではない
手紙をすすめる一番の理由は、手紙が単なる「一方通行のもの」ではないからです。あの子は、飼い主さんの想いをしっかりと受け取ります。
実際に手紙を書いているときに、あの子がそばに寄り添っているような気配を感じる方もいます。
また、手紙を声に出して読むのも効果的です。
声に出すと感情がより整理され、癒しが進みやすくなります。途中で涙があふれるかもしれません。それでも、横で聞いているだろうペットに言葉で想いを届けてみてください。
※本稿は、『あなたに愛されて幸せでした 後悔が愛に変わる天国の犬猫からの伝言』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。
