巨人・浅野翔吾、昇格即V弾「何とか結果を残したかった」松井秀喜以来の高卒1年目から4年連続アーチ
◆JERAセ・リーグ 巨人1―0中日(20日・東京ドーム)
しなやかなスイングから放たれた白球が、あっという間に左翼席上段に突き刺さった。はじける笑顔でベンチに戻った浅野翔吾外野手(21)は、先輩ナインにヘルメットをたたかれながら祝福に身をゆだねた。「何とか今日、結果を残したかったです」。昨年5月11日のヤクルト戦(神宮)以来、405日ぶりとなる今季1号ソロ。球団では松井秀喜以来となる高卒1年目からの4年連続アーチが、値千金のV弾となった。
電光石火の「ただいま弾」だ。1軍昇格即「8番・左翼」で出場し、0―0の3回無死。3球目の内角に食い込むカットボールをファーストスイングで捉えた。「力感なくしっかり芯に当たった打球が打てた」と打球速度178キロで理想通りの一発を描いた。
振りまくりトレが結実した。5月28日に登録抹消後は「本当に悔しかったので、最短で帰れるようにと毎日頑張っていました」とGタウンの試合後は1時間超のロングティー、室内のティー打撃が日常。トップの位置を高くした新フォームを固めつつ「勝手に筋肉がついて前腕がめちゃくちゃ太くなりました」。たくましくなった“副産物”も飛距離119メートル弾の源だ。
休養日の月曜日は「温泉が好きなので」と車を走らせた。サウナで30分、1時間と汗をしたたらせて自問自答した。「高卒4年目で、結果を残さないといけない。来年は同い年の大学生も入ってくるので、一つ段階が上にいないと」。東京Dに戻る日をイメージしながら、ため込んだエネルギーを爆発させた。
2年ぶりのお立ち台でマイクを向けられるやいなや「最高でーす!」。万感の思いがこもった第一声に、G党が大歓声で応えた。プロ入りからアーチを放てばチームは6勝1敗。巨人を乗せる男が戻ってきた。(内田 拓希)
【記録メモ】 21歳6か月の浅野(巨)がスコア1―0の決勝本塁打。巨人で1―0決勝アーチの年少記録は、40年6月10日名古屋戦の千葉茂21歳1か月、61年9月10日阪神戦の王貞治21歳3か月に次いで、浅野が3番目。
