終盤に攻勢強めた右サイドのリスク管理…途中出場で後方支えた冨安健洋「メッセージは明確だった」
[6.14 W杯F組第1節 日本 2-2 オランダ ダラス]
苦難を乗り越えて戻ってきたワールドカップの舞台で、勝ち点獲得に貢献した。日本代表DF冨安健洋(アヤックス)は1-2で迎えた後半30分から途中出場。右サイドからの攻勢を支える守備面で存在感を発揮した。
1-2と追いかける展開でピッチに送り出されたのは3人。冨安はDF菅原由勢、FW小川航基とともに投入されると、日本は徐々に右サイドを起点に攻勢を強めていった。
3枚投入でゴールへの狙いを明らかにした。「メッセージは明確だった。僕とユキ(菅原)と小川くんが入って点を取りに行くよと」(冨安)。10分前にピッチに入っていたFW伊東純也とともに菅原が右サイドからクロスを供給し、ゴール前では小川らFW陣が奮闘。先月末のアイスランド戦でも得点を挙げた菅原と小川のホットラインという意図を示し、後半44分にはCKからの同点ゴールで再び追いついてみせた。
冨安は、伊東と菅原で攻勢を強めた右サイドの後方支援を担った。
「純也くんと由勢という右利きで縦に行ってクロスという強みを持った選手たちなので、どんどんそこを使っていこうと思っていた。そのぶん、僕に求められていたのは失ったときのリスクマネジメント。そこの広いスペースをカバーするところだった」
同点に追いついてからは、試合運びを後方から指示。「(伊東と菅原に)サイドの深い位置でちゃんと仕掛けて、下げて下げてとなるほうが結局押し込まれるので、そうならないようにと言っていた」。攻撃を促しながら、その背後を埋める。守備の要としての存在感を発揮し、試合の流れを整えた。
勝ち点3を狙いながら、状況によって引き分けも視野に入れていた。「ネガティブな書き方をしないでくださいね」と前置きしながら、考えていた試合展開を明かす。「リアリスティックになるべき相手だった。もちろん3がいいし、でも3を取りに行って0になるよりは間違いなく1のほうがいい」。2度のリードを許しながらも、2度追いついて得た勝ち点1を「間違いなく大きな1ポイント」と強調した。
度重なる怪我を乗り越え、2度目のW杯となった。一時は代表から遠ざかっていたが、親善試合アイスランド戦で2年ぶりの代表合流。先発復帰も果たし、本大会に向けてコンディションを上げてきた。
「間違いなく皆さんが思っているよりも険しい道だった」。そう明かす冨安だが、「何をやってきたかは僕自身がわかっていればいいこと」とそれ以上詳細は語らず。苦労の先に再び辿り着いた最高峰の舞台に「なんとなくでここにいちゃいけない。ここにいるのが当たり前になっちゃいけない」と自戒の言葉も口にした。
「この大会が終わったとき、この大会で一番自分が楽しんだと思えるような大会にしたいなと思っている。楽しむ資格があると思っているので。毎日やるべきことをしっかりやって日本の勝利に貢献できれば」。苦難の末に返り咲いた喜びを噛みしめながら、日本を高みに導くために全力を尽くすつもりだ。
(取材・文 石川祐介)
苦難を乗り越えて戻ってきたワールドカップの舞台で、勝ち点獲得に貢献した。日本代表DF冨安健洋(アヤックス)は1-2で迎えた後半30分から途中出場。右サイドからの攻勢を支える守備面で存在感を発揮した。
1-2と追いかける展開でピッチに送り出されたのは3人。冨安はDF菅原由勢、FW小川航基とともに投入されると、日本は徐々に右サイドを起点に攻勢を強めていった。
冨安は、伊東と菅原で攻勢を強めた右サイドの後方支援を担った。
「純也くんと由勢という右利きで縦に行ってクロスという強みを持った選手たちなので、どんどんそこを使っていこうと思っていた。そのぶん、僕に求められていたのは失ったときのリスクマネジメント。そこの広いスペースをカバーするところだった」
同点に追いついてからは、試合運びを後方から指示。「(伊東と菅原に)サイドの深い位置でちゃんと仕掛けて、下げて下げてとなるほうが結局押し込まれるので、そうならないようにと言っていた」。攻撃を促しながら、その背後を埋める。守備の要としての存在感を発揮し、試合の流れを整えた。
勝ち点3を狙いながら、状況によって引き分けも視野に入れていた。「ネガティブな書き方をしないでくださいね」と前置きしながら、考えていた試合展開を明かす。「リアリスティックになるべき相手だった。もちろん3がいいし、でも3を取りに行って0になるよりは間違いなく1のほうがいい」。2度のリードを許しながらも、2度追いついて得た勝ち点1を「間違いなく大きな1ポイント」と強調した。
度重なる怪我を乗り越え、2度目のW杯となった。一時は代表から遠ざかっていたが、親善試合アイスランド戦で2年ぶりの代表合流。先発復帰も果たし、本大会に向けてコンディションを上げてきた。
「間違いなく皆さんが思っているよりも険しい道だった」。そう明かす冨安だが、「何をやってきたかは僕自身がわかっていればいいこと」とそれ以上詳細は語らず。苦労の先に再び辿り着いた最高峰の舞台に「なんとなくでここにいちゃいけない。ここにいるのが当たり前になっちゃいけない」と自戒の言葉も口にした。
「この大会が終わったとき、この大会で一番自分が楽しんだと思えるような大会にしたいなと思っている。楽しむ資格があると思っているので。毎日やるべきことをしっかりやって日本の勝利に貢献できれば」。苦難の末に返り咲いた喜びを噛みしめながら、日本を高みに導くために全力を尽くすつもりだ。
(取材・文 石川祐介)
