ル・マン24時間、トヨタが残り3時間12分で首位浮上! 4年ぶり6度目の制覇へ…“渾身オーバーテイク”にチームも熱狂

【WEC】第3戦 ル・マン24時間(6月14日/サルト・サーキット)
14日、世界三大レースのひとつ「ル・マン24時間レース」がフランスのサルトサーキットで行われている。フィニッシュまで残り3時間を切ろうかというこのタイミングで、トヨタのマシンがついにトップに躍り出た。
レースは日本時間13日の23時にスタートすると、序盤からBMWとキャデラック、そしてトヨタが交代で首位を奪い合う展開に。レース終盤、残り6時間を迎えたあたりでトップに立っていたのはBMWの20号車だったが、GT3のマシンがクラッシュして、セーフティカーが導入された。
この時、3位と4位につけていたトヨタの7号車と8号車は、同期間に前方の2台との差を詰めることに成功し、イエローが明けて残り4時間半となるとトップのBMWがピットへ。この時点でトヨタの目の前を走っているのはキャデラックの12号車のみとなった。
レースは残り3時間半を切ろうかというタイミングで、2位を走行する8号車のステアリングを握っていたのはブレンドン・ハートレー。元F1ドライバーのハートレーは、タフさとクレバーさを持ち合わせたドライビングスタイルで、WECのトップカテゴリーで長年戦ってきた経験を持ちあわせている。
トヨタの8号車がキャデラックとの差をジリジリ詰めていると、一台のマシンのトラブルによって再度イエローが発出された。そしてル・マンの名物でもあるロングストレート走行中にイエローが明けてグリーンフラッグが出されると、ハートレーはしっかり前車のスリップストリームに入り、サイドに並びかけ、コーナーの進入でインをつく、お手本のような渾身のオーバーテイクで、見事に首位を奪取。チームスタッフからも拍手が巻き起こった。
スタートから21時間が経過し、各マシンとも長時間の過酷な走行を経て車体にダメージを負っている状態のなかで、見事な見せ場を作りあげたトヨタ。その後、7号車も同じようにキャデラックを捉えて2位に浮上した。その後FCYなどがあり、残り2時間を切った時点で7号車が1位、8号車は3位に後退したものの、1-3位体制を築いている。レースは最終盤、果たしてトヨタは4年ぶり6度目の制覇なるか。最後まで目を離せない。(ABEMA『世界耐久選手権2026』/(C)WEC)
