スポニチ

写真拡大

 涙のG1初Vは師匠へのバースデープレゼント――。ボートレース尼崎の尼崎市市制110周年記念「G1尼崎センプルカップ」(開設74周年)は13日、第12Rで優勝戦を行い、加藤翔馬(29=兵庫)がイン逃げ快勝。地元センタープールでG1初の優勝戦進出&初優勝を達成した。優勝賞金1200万円他を獲得し、SGボートレースクラシック(来年3月23〜28日、からつ)の出場権を得た。2コース差しの山田康二が2着。大激戦の末、黒井達矢が3着となった。

 エンジンメンバーがハイレベルで、甲乙付けがたい6選手のパワー対決となった。イン加藤、2コース山田はコンマ07で踏み込み、大外の峰竜太がトップスタートのコンマ06。加藤は「山田さんのプレッシャーが凄くて。いっぱいいっぱいでした。慌てました」と胸の内を明かしたが、強烈な回り足を駆使した豪快モンキーで、一気に突き放した。

 ガッツポーズでのVゴールは「しないでおこうと思ったんですけど、このレースにかける思いがあったので。120%の力を出せたと思ったのでガッツポーズしました」。普段はクールな好漢が、素直に感情を爆発させた。

 加藤の相棒「39」は評判機の一つで「大先輩の泉(具巳)さんが、だいぶ仕上げてくださっていたので。手応えをかなり感じていました」。異例となる、未勝利での予選トップ通過。つかんだチャンスを逃さなかった。「絶対に結果を残したいと思っていました」。意外にも初の地元G1戦となった今節は、大勢のセンプルファンの声援を受け、最高の景色となった。

 デビュー初優勝を地元で飾った10年前に掲げた目標は、師匠(白石健さん・引退)と一緒にグランプリに出場すること。「ホントは…。師匠と一緒に…」と声を詰まらせた。「今は凄く応援してくれています」と目を赤くし感極まった。

 「師匠のおかげで優勝しました。白石さん、やりました」

 14日は恩師の誕生日。最高のプレゼントは、兵庫支部4大会ぶりとなるG1戴冠となった。

 ◇加藤 翔馬(かとう・しょうま)1997年(平9)5月9日生まれ、兵庫県出身の29歳。115期生として2014年11月28日、尼崎で初出走。16年12月19日の尼崎で初優出初優勝。20年9月17〜22日のびわこヤングダービーでG1初出場。通算42優出6V。同期は野中一平、豊田健士郎ら。1メートル72。血液型A。