12歳の我が子にこんな残酷な命の選択をさせてしまうなんて… 後を絶たない10代の性被害。周囲の大人ができることとは?【著者インタビュー】

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※この記事は若年妊娠など、センシティブな内容を含みます。ご了承の上、お読みください。
10代の娘の望まない妊娠が発覚したら、どんな行動に出るだろうか…?
漫画『娘が12歳で妊娠しました 逃げた男を絶対に許さない』(ゆっぺ/KADOKAWA)は、望まない妊娠をした中学1年生の少女とその家族の物語だ。ある日突然、まだ小学生のような幼さが残る12歳の娘・のりこの妊娠が発覚。母親の麗美は相手が誰なのかを聞き出そうとするが、のりこは怯えた様子で口を閉ざしたまま。麗美は夫や学校の協力も得られない中、相手捜しに奔走。だが、中絶手術が可能な時期は刻一刻と迫り--。
--母親の麗美と娘のりこが、中期中絶と向き合う姿も描かれます。中絶と出産、どちらを選んでも残酷であることを危惧して悩む麗美の姿が印象に残りました。どんな気持ちでこの場面を描きましたか?
ゆっぺさん(以下、ゆっぺ):中絶にせよ出産にせよ、その後の人生を背負うのは娘本人です。だから麗美は、のりこがどんな決断を下しても否定せず、その選択を引き受けるような伴走者になってほしいと思いました。答えを出すことより、娘の苦しみにどう寄り添うかに心血を注ぐ母親の姿を描きたいと思いました。
--もし自分の子どもが望まない妊娠をしたら、自分だったらどのように対応するのか、とても考えさせられました。
ゆっぺ:お子さんの性格にもよると思いますが、私の場合は、子どもの意志を最優先で考えると思います。私はその決断を支えていく覚悟を持つだけです。ただ、もし出産が娘の体に過度な負担をかける可能性があるのなら、お腹の子より、子どもの命をまっさきに守ろうとすると思います。
--10代の性被害は後を絶ちません。親や周りの大人が対策できることがあるとしたらどのようなことだと思いますか?
ゆっぺ:性加害は暴力。同意がなければいかなる理由があっても暴力になりますし、警察が介入する刑事事件です。だから、社会全体で「加害を許さない」空気を作ることが不可欠だと思います。子どもたちには、“おかしい”という直感を信じるように伝えたいです。そして、おかしいと思ったら、躊躇せずに周りの大人に声をかける、あるいは専門機関に相談する。そうしたことが、性被害の予防や、孤立した被害者の救助につながるのではないでしょうか。
取材・文=吉田あき
