楽天次期監督に「巨人・橋上代行」が急浮上!“短命政権”を繰り返すフロントの悪癖と思惑
10日未明に突然リリースされた楽天・三木肇監督(49)の休養。今季21勝36敗1分けの借金15でリーグ最下位に沈むチームをテコ入れすべく、塩川達也ヘッドコーチ(43)が監督代行として同日の巨人戦から指揮を執ることになった。
2018年から今季まで通算8年、一軍、二軍監督を務めた三木監督は昨季から一軍監督に復帰。今季は開幕直前に先発転向した西口直人、遊撃の宗山塁が相次いで故障。さらに前田健太ら新戦力が機能せず、戦力不足は明らかだった。
三木監督は球団を通じて「シーズン中にこのような形となり、大変悔しく、不本意な思いであります」などとコメント。森井球団社長は「三木監督から辞めたいという話ではなくて、球団からそういう形、双方話し合いの中での話になっています」としているが、事実上の解任である。
評論家の高木豊氏は今回の人事を巡り、自身のYouTubeチャンネルで「【速報】楽天三木肇監督の休養について思うこと」と題して、こう持論を展開した。
「楽天を見ていると、簡単に監督を解任してしまう。選手が変わると野球が変わる。悪循環を起こしながら球団経営を行っている」
「戦略や考え方、選手育成を浸透させるのに最低でも3年はないと。苦しむのは選手たち」
「三木監督の野球は間違っていないと思う」
ファンからもSNSなどで、「監督にだけ責任を押し付けるのではなく、フロントの運営体制を見直すべきだと思います」などと、フロントへの不満が噴出しているのだ。
コーチ経験のある球団OBはこう言う。
「楽天は常にフロントが監督の采配、起用を監視しており、打順変更ですら球団上層部の意向が反映されていると聞く。あの野村克也監督時代ですら、息子の克則を起用することに、球団社長が意見したほど。石井一久GMもフロントの意見に反論できる雰囲気ではないという。そうした環境もあって、監督の任期は極端に短い。05年の球団創設から22年間で、1年限りで退任した監督は田尾安志氏ら実に6人。監督の病気療養による代理を除くと、10人が監督、監督代行を務めている(三木監督は2度)。最長は野村克也、星野仙一両監督の4年。この2人を除く8監督は短命に終わっています」
成績が低迷すれば監督の首をすげ替えるのが定番化している楽天。早くも球団周辺では、次期監督候補の名前が聞こえてくる。
楽天フロントに刺さった巨人・橋上監督代行の「のびのび野球」
「巨人の橋上秀樹監督代行(60)はそのひとりでしょう」とは、地元マスコミ関係者。
「橋上代行は楽天で通算5年間コーチを務め、野村監督の下、ヘッドコーチも務めた。球団を知り尽くしています」
巨人では阿部慎之助前監督の不祥事に伴い代行監督に就任。この日の勝利で2分けを挟んで6連勝。6月無敗と絶好調で、ついにセ・リーグの首位に浮上。14年以来、12年ぶりの交流戦優勝も視野に入れている。
「橋上さんは代行という立場を差し引いても、川相コーチに作戦面を任せるなど、コーチとの連携を重視して指揮を執っている。トップダウン型の阿部前監督とは違い、協調型の指揮官として今のところは巨人で結果を出している。しかし、生え抜きOBではない橋上さんが正式に監督に昇格する可能性はほぼない。今季限りで代行を返上することになるでしょう。そこで楽天です。橋上さんは楽天、巨人、西武、ヤクルトで野村克也、大久保博元、原辰徳、辻発彦、小川淳司各監督らの下でコーチを務め、13年WBCでは侍ジャパン戦略コーチとして山本浩二に仕えた。BC新潟の監督も経験。どんなタイプの上司ともソツなくやれるのは、橋上さんの人間性があってこそ。フロント主導の楽天にとっても、うってつけの人物といっていい」(前出のマスコミ関係者)
巨人で実績を重ね、自身初のNPB監督の目もあるというのだ。
楽天相手に2試合連続で完勝した橋上巨人とは対照的に、楽天は監督が代わったにもかかわらず、前日と全く同じスタメンで戸郷翔征の前にわずか5安打、14三振を喫し、完封勝利を献上した。
低迷からの脱却は一朝一夕にはいかないが、「橋上のびのび野球」が楽天フロント陣にそれなりのインパクトを与えたのは間違いないだろう。
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ところで、楽天の塩川監督代行とはどのような人物なのか。現場からは「頭が良く、野球をよく知っている」という評判の一方で、「悪く言えばイエスマン」といった気になる声も上がっている。いったいどういうことか。●関連記事 【もっと読む】楽天・塩川達也監督代行とは何者か では、それらについて詳しく報じている。
