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今回の特集は新潟市古町地区の宿泊施設についてです。グラフは、ここ5年間の古町・本町エリアの宿泊施設の数です。

増える宿泊施設

特に2024年から2025年にかけて急増しています。

歴史ある建物を活用した宿から、一棟貸しスタイルの宿まで、古町・本町エリアに増える宿泊施設のいまを取材しました。

歴史ある建物を宿泊施設に

古町芸妓の華やかな舞で新たな宿の誕生に花を添えました。

4月9日にお披露目された「NIPPONIA新潟古町花街」。

歴史を感じさせる建物。

かつて芸妓を迎えて、おもてなしをする待合茶屋などとして使われた建物を、宿泊施設として改装しました。

建物が作られたのは80年以上前。

4つある客室は当時の間取りをそのまま生かしています。

さらに。

併設されたバーでは、訪れた人が古町芸妓を呼んで舞を見ることもできます。

今回開発を進めたのが県内4つの企業が合同で設立した「ふるまち樽拳」。

ふるまち樽拳 小田嶋 壽信 代表取締役
「ホテルを作ったからと言って人が増えるわけではございませんが、ホテルが一つのエンジンスターターとして人々を新潟に呼び寄せる呼び水になればいいなと思っております」

古町の資源を活用

ふるまち樽拳では古町エリアにある歴史的な建物や土地などを購入し、宿泊施設や店舗などに整備。

古町の資源を活用することで、まちづくりに取り組んでいます。

「NIPPONIA新潟古町花街」の建物は8年前にカフェとしてリニューアルしました。

しかし、コロナ禍で3年前に閉店。

これまで空き店舗となっていました。

チェックイン後に回遊してもらう


NIPPONIA 新潟古町花街は新潟市内初となる分散型の宿泊施設となっていて、3つの建物で構成されています。

フロントと客室棟を兼ねた「美や古」。

刃物店を改修したカフェやレストランの「うち波」。

そして華道教室だった「はな弥」。

いずれも徒歩圏内に立地していて、チェックインのあとに回遊してもらうことが狙いです。

ふるまち樽拳 小田嶋 壽信 代表取締役
「我々がひとつの起爆剤となって、古町にもっともっと昔のように人が集まる活況を生み出していきたい」

6月のオープンへ予約も入り始めているといいます。

「商店街にとってはいいこと」

古町の商店街の関係者も期待を寄せています。

新潟中心商店街協同組合 松崎利春専務理事
「よく厳しい古町とか、さみしくなったねとか、よく言われますけど、だからこそ、もっと人が動く仕組みにしていかないと、街を支えられない状態になるんじゃないかなとは感じています。色んな意味で宿泊した方が、買い回りしていただけるっていうのは、商店街にとってはすごいいいことだと思います」

一棟貸しの宿が本町にオープン

新たな宿泊施設は本町エリアにも。

アーケードの一角に建つシックな外観。

5月30日オープンの「TOVILLA STAY新潟本町」です。

こちらは、“ヴィラ”と呼ばれる一棟貸しスタイルの宿。

新潟家守舎 小林紘大さん
「『TO VILLA』で新しい扉を広げるという意味で、『トビラステイ』と」

プロデュースしたのは新潟市出身の小林紘大さんです。

かつて本町には旅人を宿泊させる「旅籠」があったことから、“まちなかに泊まる”という文化を受け継いでいるといいます。

新潟家守舎 小林紘大さん
「普通はヴィラっていうと海沿いにあったり草原にあったり、窓を開ければ、『サー』みたいな、風光明媚な所にありますけど、あえてヴィラを街中に作ってるっていうのは今回はチャレンジだと思っています」

“デジタル化”され無人運営の宿

客室は全部で6室。

館内は完全無人運営。

チェックインから滞在まで全てデジタルで完結する仕組みです。

ビジネスなどでの利用を想定するこちらの部屋。

自宅のリビングで過ごしている気分になってもらおうと、落ち着いた空間にしたといいます。

大人数向けの客室にはこだわりが

長期滞在や大人数向けの客室には、こんなこだわりが。

新潟家守舎 小林紘大さん
「ここ、スキップフロア(中間階のある客室)になっているので、例えば朝泊まった時に少し仕事をしたりとか、ねえねえとか、写真撮るよとか、そういうときに使える」

最大の魅力は

そして、宿最大の魅力は、このサウナ。

新潟家守舎 小林紘大さん
「みんなで楽しんだ後にプライベートサウナに入ってもらって水風呂に入ってもらって、お庭で整ってもらうと」

子どもたち大興奮

プレオープン期間中の この日。

小林さんの兄弟や家族は、およそ10人で宿泊の予約を入れていました。

「うわ!すごい!ひろい!」

まちなかにできた新たな形態の宿泊施設に子どもたちは大興奮。

「ほらお庭きれいだね、きれい」
「きれいですね、古町じゃないみたい」

大人数のファミリーで宿泊できるのも一棟貸しならではの魅力です。

本町を散策

本町の商店街を散策すると。

「しまほっけ焼きと、アユの塩焼き…」

宿泊のみのシンプルな運営にしたのは、買い物や食事を楽しんでもらうためだといいます。

小林さんの弟・優介さん
「昔(本町に)来たことあったんですけど、昔よりも雰囲気良くなっていて、楽しそうなのもいっぱいあったんで、あす回ってみたいですね。ここもすごい楽しみだし、こういう一棟貸しの良さは子どもたちが楽しめるとこだと思うので、活用していきたいです」

「宿泊が宿泊を呼ぶ」

新潟県内では去年、外国人の宿泊者数が80万人を超え、過去最多を更新しました。

小林さんは今後の古町・本町エリアには強力な宿泊コンテンツが必要なると話します。

新潟家守舎 小林紘大さん
「宿泊が宿泊を呼ぶと思っていますので、一つの宿ではインパクトが小さいと思っていまして、連続して色んなコンセプトの宿、いろんな形態の宿があることで訪問する人の選択肢が増えていくのが素晴らしいなと思います。滞在した人も新潟県内の人も県外の人もなんか視点を変える事でまた新たな本町・古町の魅力に気付いてもらえるとすごくいいかなと」

宿泊が宿泊を呼ぶ。

まちに泊まることで古町・本町のにぎわいを生み出そうとしています。

2026年5月15日「夕方ワイド新潟一番」放送より