日本代表初招集から約1年、恐るべきスピードで台頭してきた22歳がワールドカップ行きの切符を掴んだ。30日、合流後初めて報道陣の取材に対応したDF鈴木淳之介(コペンハーゲン)は「とにかく全力でやるだけ。チームの力になれればいいなと思っているので、とにかくそこにフォーカスしてやっていけたら」と力を込めた。

 鈴木は昨年6月、北中米W杯出場決定後のW杯最終予選でA代表初招集。初戦のオーストラリア戦はベンチ入りからも外れたが、続くインドネシア戦でデビュー戦フル出場を果たすと、夏のコペンハーゲン移籍と負傷期間を経て代表定着に至り、通算6試合の出場でW杯メンバー入りを果たした。もともとはボランチ出身でCBにコンバートされたのは24年シーズン途中。異例のシンデレラストーリーを実現させた。

 世代別代表の選出経験はなく、W杯が初の国際大会。それどころかA代表初招集時のオーストラリア遠征が初の海外遠征だった。W杯では未知のプレッシャーがかかるのは間違いないが、「とにかく国同士の戦いなのですごく責任感がある。ただ自分がどうというよりはチームが勝つためのプレーをすればおのずといいプレーができると思う。変なことを考えず、勝つために自分ができるプレーしたい」と冷静だ。

 いざとなった時は経験不足を埋めにいくのではなく、DF長友佑都(FC東京)を始めとしたベテラン勢の助けも借りる構え。「経験のある方がたくさんいて、自分は初めてでわからないことだらけ。困った時はそういう方の力を頼ればいいと思う。気負いすぎても考えすぎても良くないと思うので、初出場でまだ若い部類なので、フレッシュさを出していければいいなと思う」。まずはピッチ上の役目に集中し、全てをぶつける構えだ。

 対人能力を磨いてきた鈴木にとってW杯は持ち味を発揮するのに格好の舞台だ。「一流のアタッカーがいる国々ばかりなのでまずはディフェンスで負けないこと、また攻撃のところで持ち味を出せれば」。アイスランド戦は北欧系選手とのマッチアップで鍛えた空中戦にも注目。コペンハーゲンで同僚の17歳FWビクトル・ダザソンは負傷による不参加となったが、「あっちでもやれたらいいねと話していたのでやれないのは残念だけど、しっかり勝てれば」と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)