伊勢エビやハマグリ狙う“密漁” 「私、日本語分からない」逃走する違反者も 海保に密着「犯罪だと理解して…」【every.気になる!】
この時期相次ぐ、ハマグリなどの"密漁"。伊勢エビをとり逃走する"密漁者"も。
「"密漁"は犯罪であることを理解してもらわなければいけない。悪質な違反者は絶対に許さない」と話す海上保安官。
海上保安庁の取り締まりに密着しました。
◇ ◇ ◇
■ハマグリ“密漁” 海上保安官が私服姿でビーチ警戒

茨城県のブランド「鹿島灘はまぐり」。特徴はその大ぶりな身で、1個800円ほどで売られる特産品です。
このハマグリを“密漁”から守るため、茨城・大洗町の大洗サンビーチでは海上保安官が私服姿で警戒していました。
海上保安官
「いけないことだと知りながらやっている人間が、こちらの姿を確認すれば隠そうとする」
去年の検挙件数は、日本人や外国人を合わせ全国で2800件以上。
18日、巡回したのは潮干狩りが禁止されている「夏海海岸」です。この海岸は資源保護などのため、漁の免許を持つ人以外がハマグリなどをとると、法律で100万円以下の罰金が科されます。
海上保安官
「あそこに2人やってそうな人がいる」
見つけたのは、波打ち際にいる男性と女性。
海上保安官
「左側の男性がザルっぽいものを持っていて、ハマグリを入れているのかな」
"密漁"の疑いがあるため、声をかけます。
海上保安官
「海上保安庁です。とれているもの、ビーチで見せてもらっていいですか」
“密漁者”中国籍の男性
「私、日本語分からない」
大量のハマグリを持っていたのは、中国籍の男性でした。2人から話を聞くため、陸に向かっていると…。
海上保安官
「やばい、逃げられた!」
海上保安官
「中国人の女が逃げたというので応援に行った方がいいかもしれない」
女性が林の中に逃走したというのです。

◇
海上保安官
「彼女はあなたの友達?」
“密漁者”中国籍
「違います。彼女から『中国人?』と聞かれて『中国人です』と答えただけ。彼女が(ハマグリを)たくさんとって重いと言うので手伝ってあげました」
女性は中国籍で面識がなく、頼まれてカゴを持っていたといいますが…。
海上保安官
「あなたも(ハマグリを)とった?」
“密漁者”中国籍
「はい。私は食べない、遊びでとっただけです」
自らもハマグリを10個とったと認めました。
女性はおよそ30分後に確保され、3キロ以上を"密漁"し逃走するなど悪質性が高いとして逮捕されました。
◇ ◇
■高級食材「伊勢エビ」狙う密漁者 法律違反で100万円以下の罰金も

“密漁”が相次ぐ海の幸は他にも――。
ヤマサ水産・西野幸男 専務
「1.5キロぐらい、1万5000円します」
高級食材「伊勢エビ」です。法律で許可なくとることは禁止されていて、違反すると100万円以下の罰金が科されます。
ヤマサ水産・西野幸男 専務
「漁業者が生き残れなくなるから、そういった行為("密漁")はしないでほしい」
◇
■逃げる“密漁者” 海上保安官「悪質な違反者は絶対に許さない」

今月16日、密着中にも、伊勢エビを狙う“密漁者”がいました。千葉・銚子市の港で見つけたのは…。
気になる!班
「男性でしょうか、4人います」
4人組が釣りざおを持っていました。
海上保安官
「1匹釣れてる、伊勢エビ釣れてるな」
捉えた“密漁”の瞬間。そして、声をかけようとしたそのとき、男たちが逃走しました。
海上保安官
「待て!」
気になる!班
「一斉に男たちが逃げています」
海上保安官
「待て、逃げんなよ」
確保したのは2人、タイ国籍の技能実習生だといいます。
海上保安官
「伊勢エビ釣ってるだろ。見てたよ、全部」
“密漁者”タイ国籍
「なんですか」
海上保安官
「伊勢エビ釣っただろ」
“密漁者”タイ国籍
「(釣って)ない!」
◇

「伊勢エビはとっていない」と主張しますが、もう1人のリュックを調べると――。
海上保安官
「いるじゃん、エビだよね」
体長およそ15センチの伊勢エビを発見。
海上保安官
「この後パーティーでしょ?伊勢エビパーティー」
“密漁者”タイ国籍
「私わからない」
海上保安官
「誰かとパーティーするから集まったんでしょ?」
“密漁者”タイ国籍
「たぶん」「すみません」
その後、逃げていた2人も港の近くで確保されました。
海上保安官
「これを君は走って逃げているときに投げて捨てたでしょ?なんで?」
“密漁者”タイ国籍
「重い、あっち、ポイ」
海上保安官
「重いから捨てたの?」
4人は全部で9匹、およそ1.6キロの伊勢エビを“密漁”したとして検挙。海上保安庁が捜査を進めています。
海上保安官
「“密漁”は犯罪であることを理解してもらわなければいけない。悪質な違反者は絶対に許さない。これからも取り締まりを行っていきたい」
