殺人罪などで起訴されている内田梨瑚被告(SNSより)

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 当時17歳の女子高生Aさんを北海道旭川市の景勝地「神居古潭」の吊り橋から転落死させたとして、殺人罪などで起訴されている内田梨瑚被告(23)だが、「殺意はなく、(Aさんを)橋から落下させてもいない」と主張している。5月26日に旭川地裁で行われた第2回公判では、共犯とされる小西優花受刑者(21)の供述調書が証拠として提示された。

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 なお、小西受刑者は、内田被告と同じく殺人、不同意わいせつ致死、監禁で起訴され、すでに公判を終えて懲役23年の有罪判決が出ている。供述調書には、内田被告と小西受刑者がAさんをいたぶる様子が生々しく記録されていた──。

 事件の発端は、Aさんが内田被告の写った画像データをSNSに無断で投稿し、内田被告が腹を立てたことだった。2024年4月18日、小西受刑者は、内田被告から「Aさんと示談するから」と指示され、その通りに書類を準備した。やがて内田被告の乗った車が自宅まで迎えに来たので合流。財布も持たずに家を出ており、すぐに帰るつもりだったという。

 内田被告の指示のもと、小西受刑者は車内でAさんが逃げ出さないように彼女と腕を組んで絡ませた。「なんで勝手にリコさんの写真使ったの? 自分が同じことされたら嫌でしょ?」と問うと、Aさんは、「いい写真だったので」と釈明し、「死にたい」とも口にしていたという。

〈コンビニに向かう途中で、リコさんがAさんの髪を引っ張った。(Aさんの)声が小さくて、イライラしているように見えた。私はAさんの背中をちょっと押しました〉(小西受刑者の供述調書より、以下同)

 コンビニに到着した際、車内には、内田被告の仲間として当時16歳の少女・Yもいた。Aさんが「トイレに行きたい」と訴えたため、小西受刑者とYが同行した。トイレから出てきたAさんは走り出し、「助けてください!」とレジに向かって助けを求めた。

〈『迷惑だし、暴れるなら店の外に出て』と言って、怒りがこみ上げてきて、Aさんの腕をつかんだら床に倒れた。複数回ビンタしました。

 リコさんに店の脇に連れていくように指示されたので、Aさんの服を掴んで連れて行ったが、抵抗するからイライラしました。馬乗りになって、ビンタしました。車に乗せてから、『なんで暴れた?』と聞くと、Aさんは、『すみません』と小さな声で謝っていた〉

 コンビニを出た後は、Yを自宅まで送り届けた。内田被告は、「遅くまでごめん」と謝りつつ、「今日のことはなかったことにして」とYに言い含めていたという。そして内田被告と小西受刑者、Aさんが乗った車は、神居古潭へと向かう。

〈リコさんは、『なんでコンビニで暴れた』『もうしませんじゃなくて、その態度はなんだ』とかなり怒っていて、Aさんの髪を鷲掴みにした。本当にAさんを留萌に帰らせるのか気にかかって、私が『どこに行くんですか?』と質問すると、リコさんは、『神居古潭』と答えた〉

 神居古潭の駐車場に車を停めると、内田被告は、「服を脱いで全裸になれ」とAさんに命令するとともに、小西受刑者に「服を投げ捨てろ」と指示した。小西受刑者は、「服がないと帰れないんじゃないですか?」と聞き返したが、内田被告が「いいんだよ」と言うので、怒らせないように従ったという。

〈リコさんは、Aさんに『そこで謝れ』と言った。動画モードになったスマホを渡されたので、謝るAさんを撮影した〉

 公判では、Aさんが謝罪する動画も公開された。映像そのものは裁判官や検察官、弁護人らだけが卓上モニターで確認できる状態だったが、「舐めた態度を取ってすみませんでした」という震える声が法廷全体に響いた──。

 Aさんは、深い恐怖と絶望の中で命を落とした。遺族のためにも、裁判で真実が明らかになってほしい。