“世界的な争奪戦”に…輸入牛肉高騰 ステーキ食べ放題終了も 国産牛と“逆転現象”
いま、輸入牛肉の価格が高騰しています。ステーキガストはこの影響などで、食べ放題を今月末で終了すると発表しました。
■“輸入牛肉高騰” 食べ放題終了へ

赤身の濃いうま味と肉汁が楽しめる希少部位の「みすじステーキ」など6品が、どれだけ食べても5800円。2022年に始まった、ステーキガストの人気イベント「ステーキ食べ放題」。
毎月29日の肉の日にちなんで月1回開催されてきましたが、今月、店のSNSで“悲報”が。
「ステーキ食べ放題は終了することとなりました」
5月29日を最後に、ステーキ食べ放題を終了することを発表したのです。
「物価高いから仕方ないかなと」
「肉が上がってるからなのか、食べ放題も厳しくなったのかなと」
運営するすかいらーくによりますと、終了の理由のひとつが「輸入牛肉の高騰」。
例えば、ステーキ食べ放題でも使われる「牛肩ロース」の場合、アメリカ産の1キロあたりの卸売価格は去年4月には1698円でしたが、今年4月には2258円に。1年間で3割以上高騰しています。(*農畜産業振興機構 調べ)
また、タン、ハラミといった人気の部位も、去年の同じ時期と比べて2割ほど高値に。
大手食肉卸によりますと、世界最大級の生産国であるアメリカで、干ばつによる牧草不足で飼育頭数が激減。そこに円安、中東情勢が加わり、アメリカ産の牛肉の価格が高騰しているといいます。
■世界的に“牛肉争奪戦”…“逆転現象”も

スーパーでも。
客
「高いでしょう! 399円じゃん。アメリカ産でしょう、前はこんな値段じゃなかったじゃん。倍近くになってるじゃん。トランプに言いたいけど、どうにかしてほしいね」
こんな“異常事態”も。
セルシオ和田町店・鶴田聡部長
「アメリカ産は今は仕入れ不足、品物が欠品しがち。(仕入れ先に)『品物不足で回せない』と言われて困っている」
アメリカが他の国からの牛肉の輸入を増やしているため、大手食肉卸などによると、世界的に“牛肉争奪戦”のような状況が起きているというのです。
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その結果、輸入牛と国産牛の値段は…。
セルシオ和田町店・鶴田聡部長
「(種類によっては)まったく同じ部位で、まったく同じ値段」
――100グラム、国産は199円
セルシオ和田町店・鶴田聡部長
「これはオージー・ビーフ」
――本当だ、199円
また、以前は売り場に輸入牛のほうが多かったといいますが、いまは国産牛の方が多い“逆転現象”が起きているというのです。
■都内のカレー店でも“逆転現象”

“逆転現象”は都内のカレー店でも。以前は輸入牛を使っていましたが。
欧風カレーソレイユ オーナーシェフ・松山智広さん
「脂のうまみも感じられる、これぞ黒毛和牛という感じのお肉。安い肉を探してたけど、A5ランクの黒毛和牛にしては、そこまで高くなかったので」
輸入牛とA5ランクの国産黒毛和牛との仕入れ値の差が縮まってきたため、今年1月のメニュー値上げの際、輸入牛のカレーをやめて、国産黒毛和牛のカレーを販売することにしたのです。
お客さんは。
客
「前もやわらかくはあったけど、より脂も多くてほろほろ崩れる感じ」
――最後、牛肉1個残してる?
客
「最後まで楽しもうと思って、残しちゃいました。ちょっと冒険価格ですけど、この味だったらいいなと」
