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なぜ事故は起きたのでしょうか?5月6日、磐越道で北越高校の生徒など21人が死傷したバス事故で、警察は18日、事故現場の実況見分を行いました。

過失運転致死傷の疑いで逮捕された運転手の男も立ち会い当時の状況について確認したということです。

<記者リポート>
「今1人出てきました。今下を向きながら警察とともに歩みを進めているこちらが過失運転致死傷の疑いで逮捕された若山容疑者とみられます」

現場に姿を見せたのは胎内市の無職・若山哲夫容疑者です。

痛ましい事故から12日。警察は現場となった福島県の磐越道の一部区間を通行止めにして、午前9時すぎから若山容疑者を立ち会わせ当時の状況を確認しました。

<記者リポート>
「事故当時の状況についてでしょうか。若山容疑者が警察官に話している姿がみられます。目線の先には衝突したガードレールがみられます」

若山容疑者が運転していたマイクロバスは5月6日、この場所でガードレールなどに衝突しました。

バスに乗っていたのは北越高校・男子ソフトテニス部の部員20人。

このうち3年生の稲垣尋斗さん(17)がバスの外へ投げ出され亡くなりました。

後続の車を含めこの事故であわせて20人が重軽傷を負っています。

なぜ事故は起きたのでしょうか?

今月6日午前5時半過ぎ、レンタカーのマイクロバスが北越高校を出発。

練習試合のため福島県に向け走り出します。

バスに乗っていた生徒の保護者によりますと、バスは新潟中央インターチェンジから高速道路に乗りました。

しかし…

磐越道に進むには右の車線を直進する必要がありましたが、バスは左の分岐…日本海東北道の方向に進んでしまったといいます。

その後バスは新潟亀田インターチェンジで高速道路を降りますが、再び高速道路に戻る際、乗り口がわからなかったのか近くにある商業施設の周りを2~3周していたということです。

その裏で男子ソフトテニス部のグループLINEは…

<部長のメッセージ>
「みんな大切な人に連絡しとけ」

出発からおよそ20分後、部長から身の危険を感じさせるメッセージが送られていました。

さらに、その10分後…

<部長のメッセージ>
「おまえらシートベルトしとけ」

捜査関係者によるとバスは縁石に乗り上げたり、トンネル内で車体をこすったりする事故も起こしていたといいます。

そして6日午前7時半ごろ、バスはクッションドラム、さらにガードレールに衝突。

亡くなった稲垣さんはこのガードレールに押し出されるような形で反対車線まで投げ出されたとみられています。

事故を回避する行動をとらなかったとみられている若山容疑者。

速度については「90か100キロ出していた」と供述していますが警察はそれを上回る速度で衝突した可能性があるとみています。

捜査関係者によると若山容疑者はことし4月から少なくとも5回の事故を起こしていたといいます。

<若山容疑者を知る人>
「1日の夜に連絡があって、免許証を返納することにしましたって若山さんから直接電話があった」

<若山容疑者を知る人>
「顔の表情が前に比べると全くなくなった…小股でこんな感じ」

◇ ◇
18日、実況見分に立ち会った若山容疑者。背中を丸めゆっくりと歩みを進めていました。

警察は危険を認知した地点や衝突した地点などについて若山容疑者から聞き取りを行ったということです。

なぜ、若山容疑者が生徒たちを乗せレンタカーのマイクロバスを運転することになったのか。

◇ ◇
警察は16日、北越高校に任意の捜査に入り学校関係者の立ち会いのもと関連資料の提出を受けたということです。

バスに乗っていた生徒に対しても聞き取りを進めています。