■ちょっと使いづらいカメラ機能

320万画素のオートフォーカス機能付きでカメラは、見ていただいたらわかると思うがそこそこキレイ。気になるところは、周りがちょっとボケた感じになることと、暗い部分が潰れがちってことだが、記念写真的な使い方をしてもいけるのではないかと筆者は考える。

ただし、多少使い勝手が悪いのが、ちとツライ。ビューアスタイルで使っている場合、撮影モードの変更などをしたくてもできないので、スタイルを変更して行わないといけない。液晶画面を動かすと横撮り、縦撮りのモードが自動的に変わるのだが、それに3〜4秒かかってしまう。僅かな時間なのだが、ナイトモードと標準モードを切り替えたり、ホワイトバランスや色調を変更させたりなど、ちょこちょこ設定を変えながら撮りたいっていう場合にはけっこう不便なのだ。ただし、接写モードへの変更や動画への切替などはビューアスタイルでも可能である。それでは、実際に撮影した写真を見ていただこう。

●晴天時に撮影した写真


●屋内で撮影した写真


●接写モードで撮影した写真


●夕景を標準モードで撮影した写真


●蛍光灯下(左)と電球下(右)で撮影した写真


●夜景を標準モード(左)とナイトモード(右)で撮影した写真




■Kijimoto's EYE

このP903iTVを最初に手にしたとき、"でかっ"って思った。角張っていることと厚みがあるのでそう感じたのだ。常に持ち歩くケータイだけに大きさや重さっていうのはけっこう重要なスペックだと筆者は考える。この端末の購入を考えている人は数値で見るサイズではなく、実際に手にした感じ、ポケットに入れた感じ、鞄に入れた感じなど触ってから選ぶ方がいいだろう。

携帯電話としての使い勝手は、そこそこいい方だと思う。ボタンも押しやすいし、ボタンを押したときの反応もそれほど悪くはない。使いやすい端末だと思う。

どんな人にオススメかっていうと、やはりワンセグ放送を楽しみたい人だ。ただワンセグ放送が受信できるケータイではなく、ワンセグ放送を存分に楽しむためのケータイだと思う。この端末を手にしたなら"ワンセグ・ライフ"を満喫してほしいものである。

そうそう、最後にメール時の文字サイズについて書いておこう。文字サイズは「標準表示」「縮小表示」「拡大表示」の3通りに設定可能。それぞれの大きさは以下の通りだ。

文字サイズ「標準表示」文字サイズ「縮小表示」文字サイズ「拡大表示」



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P903iTV
NTTドコモ

編集部:木地本 昌弥
「パソコンですぐできる写真俳句」(毎日新聞社) 「その場で解決!ファイル操作とデータ管理」(技術評論社)など50冊以上の書籍を執筆。携帯電話やパソコン、IT関連から取扱説明書まで執筆ジャンルは幅広く、ITジャーナリスト・携帯電話評論家としてテレビやラジオ、講演もこなす。詳細は、著者のホームページ「我流珍述」プロフィールページまで。

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