「デビュー作では、実家から10分ぐらいの場所で撮影したことも…」仙台出身のセクシー女優が地元に抱く想い
――そういう意味で尾崎さんや桑田さんも含め、音楽家を超えた人が好きですか?
浅野:そうですね。自分を持っている表現系の人が好きです。
――自分がステージに立って得たことはありますか?
浅野:最初は細かい部分ばかりに目がいってしまって、緊張しながらも、お客さん一人ひとりをちらっと見たときに、「どうしよう!? 盛り上げられていない」「楽しくなさそうかな」と考えてしまったんです。それでパニックになってしまいました。
――緊張しつつも、お客さん一人ひとりを見てしまうんですね。
浅野:ちらっと目に入っちゃうんですよね。
――しかも、マイナス面が目に入っちゃうんですか?
浅野:めちゃくちゃネガティブです。小学生のときも前髪を長くして、眼鏡をかけていて、ずっと下ばかり向いてしゃべらないタイプだったし、中学生のときも周りに馴染めるタイプではなかったですね。
――それが、いまでは東京に来て活躍している自分をどう思いますか?
浅野:その当時から考えたら、信じられないです。東京に来て社交的なフリが上手くなりました。
――「フリ」ですか(笑)。
浅野:でもやっぱり根は内向的なんです。それをnoteに書いているんです。
◆言葉の選び方と伝え方へのこだわり。noteに綴る理由
――その浅野さんのnoteの話になりますが、文章の上手さって、レトリックを使ったり長文が書けたりすることではなくて、平易な表現でわかりやすい文章を書ける人こそ上手なんです。なので、浅野さんの文章はものすごく上手なんです。もともと国語は成績が良かったんですか?
浅野:国語は得意でしたし、心理学の勉強をしていたっていうのもあるかもしれないです。一対一で話すときに、気持ちの部分でこう伝えたら相手に伝わりやすいって常に考えているんです。
――それを文章で表現するのは難しいですよね。
浅野:言葉っていっぱいあるから、どの言葉を当てはめようか考えますよね。
――あと文章って技術なんです。
浅野:だから、私も文章を書くときは、言葉の順番をすごく考えます。
――やはり技術面も理解しているんですね。本はもともと読むんですか?
浅野:もともと凪良ゆうさん、太宰治さん、雨宮まみさんが好きでした。
――雨宮まみさんはアダルト系のライター出身であることは知っていたんですか?
浅野:知っていました。あとは飯島愛さん、園子温さんの文章も読んでいました。
――浅野さんの文章は淡々としているんですが、情熱が伝わってくるんです。
浅野:感情的になりすぎないように書いている部分はあるかもしれないです。でも、私としては淡々としすぎているかなって思うときもあるんです。
――熱い文章は、少し鬱陶しく思えるのでちょうどいいんです。
浅野:あまり熱いと読んでいる人に寄り添えなくなるんです。
――読み手側のことも考えているからこそ、あそこまで文章が上手いんですね。そもそもnoteを書こうと思ったきっかけは?
浅野:10代の頃から、本を出すのが夢だったんです。中学生の頃、文章を書いて出版社に投稿したこともあるんです。ポエム雑誌だったかな。掲載されたことはなかったんですけど、毎日投稿していました。その経験があるから、いろんな人に文章を読んでもらいたかったし、知ってもらいたかったので、無料でnoteを始めたんです。
◆記憶は匂いでよみがえる
――noteでも仙台時代の話が多いんですよね。あのノスタルジー感が心にすごくグッとくるんです。
浅野:人生の記憶の大半が仙台なので、色濃く覚えているのがその時代なんです。だから、1年後ぐらいにはデビューした頃の思いを書き始めるのかもしれないです。多分、自分の中で記憶を咀嚼して浄化しているんでしょうね。
