今井官房参与“更迭報道”否定の高市首相 進む“ぼっち化”とザワつかせる「党内の動き」
ホルムズ海峡への自衛隊派遣
高市早苗首相(65)の周辺がにわかに騒がしい。
月刊総合情報誌「選択」4月号が報じた、〈高市が『退陣』を口にした夜〉で、政権の“懐刀”と称される今井尚哉内閣官房参与(67)との亀裂が報じられたのだ。
同誌によると、3月の訪米でホルムズ海峡への自衛隊派遣に前のめりだった高市首相を今井氏が官邸内で叱責。最終的に与党からの反発もあり、派遣は断念したものの、首相はその日のことを根に持ち、後日、政府関係者たちが集まる中で今井氏の更迭を口にしたという。
今井氏は第2次安倍政権を支えた人物で、歴史的大勝で幕を閉じた1月衆院解散を主導したといわれる。一連の報道を高市首相は完全否定しているが、永田町関係者いわく
「どっちも我が強い2人だけに、そもそも“合わない”と危惧されていた。ホルムズ海峡の一件から、今井氏は官邸に週1回程度しか出勤しなくなった。距離ができたことは間違いない」
と話す。高い支持率で盤石と思われた高市政権に“狂い”が生じてきていることは確かなようだ。自民党若手議員が明かす。
「(高市首相は)一言で言えば怖い。メディアではフレンドリーな映像も多いですが、国会内では常に厳しい顔をしている。若手が気やすく話し掛けられる感じではない」
4月6日の参院予算委員会では1月の解散について聞かれ
「それは自民党の執行部にも伝えていなかったので、みんな怒り狂っていた、ということでございました」
と淡々と述べていた。前出の若手議員は
「これもビビりました。『怒り狂っていた。けど選挙勝ったやろ?』ということですからね。まぁそうなんですけど……」
と苦笑する。
一部報道では政権内で高市首相の“ぼっち化”が進んでいるとの情報もある。
秘書官ですら車への同乗を許されず、心を開いているのは木原稔内閣官房長官らごく限られた人物だけ。昨年1月の自民党総裁選で高市首相誕生を後押しした“キングメーカー”麻生太郎副総裁との関係も安泰ではないという。
党内の動きは面白くない
「麻生さんは常々、高市首相に『部屋で勉強するのもいいが、人と会え』とアドバイスしていましたが、首相のスタイルは変わっていません。周囲には『やっぱり飲み会はイヤ』と公言しています。最近の政権運営ではひとり相撲が多く、イラン情勢を巡って麻生さんと意見交換したという話も聞きませんでした」(前出・永田町関係者)
昨年の自民党総裁選で高市総理誕生を後押ししたのは麻生派による“数の力”。さすがにマズイと思ったのか、高市首相は4月10日になって首相官邸で麻生氏、鈴木俊一幹事長、萩生田光一幹事長代行と約1時間、昼食を共にしてコミュニケーションを図ったが……。
政治評論家の有馬晴海氏は、自民党内の動きについて、
「麻生派以外は派閥が解散した自民党ですが、岸田文雄元首相や林芳正総務大臣、武田良太氏などの元に、木曜日にランチ会などを開いて議員が集まってきている。そんな会合が、ここにきて自民党内で活発化しているんです。派閥ではないのでおカネの支援があるわけではありませんが、次の総裁選へ向けた動きであることは間違いない。そんな党内の動きを、高市首相は面白く思っていないのは間違いないでしょうね」
と“ザワつく”高市首相の胸中を代弁する。
懸念されている体調問題も気が抜けない。4月7日の参院予算委員会では公邸での過ごし方に言及。高市氏は
「公邸に戻ると風呂に入って食事をして、家事は割と時間を取られる。睡眠時間は短いが、それ以外は仕事にあてています」
と答えた。“残業”は公邸に持ち帰り、深夜遅くまで作業するのが日課だという。高市首相を知る議員秘書も
「首相との電話が深夜0時を回ることはザラ」
と証言する。懸念される睡眠時間については、昨年の参院予算委員会で
「大体2時間から長い日で4時間」
と明かしている。
「タバコの本数も増えていて、1日1箱以上は吸っている。持病の関節リウマチに伴い、右手の黒手袋はトレードマークに。3月にトランプ大統領と面会した際、いきなり抱きついたのは、握手の際に右手を引っ張られないようにするためだったとか(笑)。国難とも言うべき事態に満身創痍なのは間違いありません」(政界関係者)
自民党を歴史的大勝に導いた高市首相。だが、政界は“一寸先は闇”ということのようだ……。
