Northrop Grumman(ノースロップ・グラマン)は日本時間2026年4月7日、「Minotaur IV(ミノタウロスIV)」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた米国防総省の宇宙試験プログラム(STP)のペイロードは、所定の軌道へ無事に投入されたことが報告されています。


打ち上げに関する情報は以下の通りです。


打ち上げ情報:Minotaur IV(STP-S29A)

・ロケット:Minotaur IV
・打ち上げ日時 日本時間 2026年4月7日 20時33分
・発射場: ヴァンデンバーグ宇宙軍基地(アメリカ)
・ペイロード:STP-S29A(STPSat-7 ほか計10機以上)


今回のミッション「STP-S29A」は、米国防総省(DoD)の宇宙試験プログラム(Space Test Program)の一環として実施されました。


主要ペイロードである「STPSat-7」は、Aegis Aerospace社が開発した多目的実証衛星です。この衛星には、宇宙デブリをレーザーで検出・識別する米海軍研究所(NRL)の「LARADO(Laser Radio Frequency Optical detection and identification)」や、軍事通信実験機「NanoUHFComms」など、5つの技術実証機器が搭載されています。


また、本ミッションには「ELaNa 43(Educational Launch of Nanosatellites 43)」として、オーバーン大学の「ASTRA-HyRAX」やテキサスA&M大学の「AggieSat6」など、複数の大学が開発したキューブサットも相乗りしており、教育・研究目的の実験も行われます。


ミサイルを「平和利用」するロケット

Minotaur IVは、Northrop Grummanが運用する4段式の固体燃料ロケットです。最大の特徴は、かつてアメリカの核抑止力の一翼を担い、退役した大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ピースキーパー(LGM-118)」のロケットモーターを転用している点にあります。


1段目から3段目までにピースキーパーのモーターを使用し、4段目には同社の「Orion 38」モーターを搭載しています。全高は約23.9m、低軌道(LEO)への打ち上げ能力は約1735kgに達します。


冷戦時代の負の遺産とも言えるミサイル技術を、最新の宇宙開発に活用するこのロケットは、主に小型から中型の政府系ペイロードの打ち上げに使用されており、今回を含めこれまでの打ち上げはすべて成功という高い信頼性を誇っています。


関連画像・映像

【▲ 夜間のヴァンデンバーグ宇宙軍基地SLC-8発射台から打ち上げられるNorthrop Grummanの「Minotaur IV」ロケット。白い煙と炎を上げながら上昇する様子(Credit: U.S. Space Force)】
【▲ Northrop Grummanの「Minotaur IV」ロケットの段構成を示す分解図(Credit: Northrop Grumman)】

 


文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部


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