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 ◇春季高校野球東京都大会2回戦  日野3―6共栄学園(2026年4月5日 スリーボンド八王子)

 昨秋の東京大会都大会では公立勢で唯一の8強入りを果たした日野が春季東京都大会初戦に臨み、3―6で共栄学園に惜敗した。これで夏のシード権獲得は逃した。

 4回までに2点を先取される苦しい展開だったが、冬の練習期間で鋭いスイングを身に付けた打線が粘りを見せた。5回は4番・波多野慎也の適時打で1点を返すと、7回は7番・花田咲の犠飛などで2点を返し、3―3の同点に追いついた。

 しかし、共栄学園の打線は勝負強かった。直後の7回の攻撃で一挙3点を奪い、そのまま逃げ切った。日野はこれで夏のシード権獲得を逃す初戦敗退。ただ、23年に夏の甲子園出場を果たしている強豪相手に互角の戦いを演じた収穫は大きい。内田健太郎監督は「僅差の展開になると思っていました。秋季大会では(準々決勝で対戦した)桜美林の古川君を打てずに終わった。そこから“打てるチームにならないと夏は勝てない”という話をして、バッティングに取り組んできた。冬の成長を少しは見られた」と11安打をマークしたことを評価した。

 その上で「共栄学園さんと同じ安打数で得点が3点、6点というところはウチがバントを失敗してしまったり、そういうところ(攻撃のミス)がありました」と夏に向けての課題を挙げた。

 高校野球の選手たちは実力があるにも関わらず、シード権獲得に至らなかったチームを敬意を込めて「ノーシード爆弾」と呼んでいる。強豪はせっかくシード権を獲得しても「爆弾」の行方によっては初戦敗退の可能性もある。

 鍛えられた固い守備と、コースに投げ分ける投手陣で接戦に持ち込むチームスタイル。それに加えて打力向上の兆しが見えた収穫の春。課題を一つ、ひとつクリアしていく日野は間違いなく、夏の「ノーシード爆弾」と呼ぶに値する。(柳内 遼平)