日本戦での拙攻でW杯落選の危機に 25歳の英代表に強まる逆風「偽9番? いや偽10番か? 起用するのは、無駄な出費だ」

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日本の守備網を前に手を焼いたフォデン(C)Getty Images

 現地時間3月31日に行われた日本代表との強化試合でイングランド代表は0-1と敗れた。男子のA代表が国際Aマッチでアジアのチームに敗れるのは、史上初の出来事であり、英公共放送『BBC』の実況が「歴史に名を残す敗北。これはイングランドにとって思い描いた準備ではない」と語ったほどの一戦だった。

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 23分に日本が繰り出した電光石火カウンターから、最後は三笘薫に仕留められ、あっさりと失点したイングランド。当然ながら、そこから反撃が求められたわけだが、日本の組織だった守備陣に苦戦。さらに大エースであるハリー・ケインの離脱によって急造した“偽9番”を用いた可変システムが裏目に出て、チームはバランスを欠いた。

 故障者続出による「不運」という見方も出た試合後、猛烈な批判を浴びたのは、4-2-3-1の最前線で“偽9番”の役割を託されたフィル・フォデンだった。試合を通して86%と高いパス成功率を維持したが、決定機創出回数、そしてシュート数は0。59分にCFのドミニク・ソランケと交代するまで日本の脅威とはなれなかった。

 不慣れなポジションを託されようと、決め手を欠けば、批判の矢面に立たされる。英衛星放送『Sky Sports』は「イングランドの勝者と敗者」と銘打った日本戦を総評した企画内で「12月中旬からわずか1ゴールしか決めていない男は、この代表シリーズも2試合連続で相手守備陣の密集を崩すことができなかった」とフォデンを酷評。「偽9番として機能できる理由を示そうと試みたが、効果は全くもって薄かった。攻撃面での貢献不足が悪目立ちした日本戦の結果は、ワールドカップ出場に向け、最悪のタイミングでの決定的な打撃となったかもしれない」と嘆いた。

 また、英紙『Daily Mail』は「合宿では素晴らしかったが、ピッチ上ではなかなかそれを発揮できない」「(ワールドカップのメンバー入りも)保証はない」としたトーマス・トゥヘル監督のコメントを伝え、「トゥヘルが歪めた表情は、彼が口にした言葉と同様に、フォデンのワールドカップ出場への望みが、深く暗い穴へと消え去りつつあることを物語っていた」と糾弾。そして、こう続けている。

「偽9番? いや偽10番か? いずれにしても、この25歳を起用するのは、無駄な出費だ。チームにとってコストが高すぎるのだ。48試合の代表出場という確かな実績を鑑みれば、この夏に目立つことがないであろう50試合出場を達成させたいと、彼を起用し続けるのは、もはや取るに足らないリスクと言えよう」

 さらに「ピッチに足を踏み入れた瞬間、合宿で見せている笑顔が途端に消え去る。その後はすべてどこか悲しく、沈んだ雰囲気となるのだ。わずかなタッチと、ボールを失うプレー。そして迷える魂」と嘆かれたフォデン。若くして代表メンバーに名を連ねてきた25歳にとって、“聖地ウェンブリー”での日本戦がキャリアを変える一戦となってしまうのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]