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X(旧Twitter)では、いわゆる「インプレゾンビ」と呼ばれるアカウントの一部が、自国の文化や料理を日本語で紹介する投稿を行い、注目を集めている。2024年5月ごろに話題になった動きが、最近になって改めて関心を集めているようだ。

「インプレゾンビ」とは、注目を集めた投稿に対し、内容とあまり関係のない定型的な返信を繰り返すアカウントを指す俗称だ。こうした動きの背景には、Xが導入したクリエーター向け収益分配制度があるとみられており、より多くの反応や表示機会を得ようとする投稿が増えたことが問題視されてきた。

実際、X上では、拡散された投稿に機械的な文面の返信が大量につくケースがたびたび見られる。生成AIの利用が疑われる不自然なリプライも多く、日本語圏ではこうしたアカウントが「インプレゾンビ」と呼ばれている。

今回あらためて注目されているのは、そうしたアカウントの一部が、日本語で自国の文化を紹介するようになったことだ。発端のひとつとして知られているのが、2024年5月に投稿された、「地元の料理や音楽、日本語学習の進み具合などを日本語で発信してみてはどうか」と呼びかける内容のポストだ。

呼びかけの後、ナイジェリアなどのアカウントが、現地の料理や街並み、暮らしの様子を紹介する投稿を行うようになった。これを受け、これまで無機質な返信ばかりが目立っていたアカウントから、実際に撮影したとみられる写真や生活感のある内容が投稿されたことで、意外性もあって関心を集めた。

こうした投稿に対し、X上では「海外の暮らしが見られて面白い」「異文化交流みたいで楽しい」といった好意的な反応も出ている。一方で、文化紹介のような実益のある投稿が歓迎されているからといって、従来のインプレッション稼ぎを目的とした返信行為そのものが解消されたわけではない。

迷惑行為として嫌われがちだった「インプレゾンビ」が、結果として異文化に触れるきっかけを生んでいる、そんな皮肉を感じさせる現象として、この動きを興味深く見るユーザーも少なくない。ただし、その背景には依然として収益目的の行動があるとみられ、手放しで肯定できる状況ではなさそうだ。