マーケティングエージェンシー、ノバ・ハウス(Nova House)の創設者であり、ライセンススポーツアパレルブランドのスターター(Starter)をクライアントに持つパット・デクレシェンゾ氏は、スポーツファッションにおける女性の影響力は増すばかりだと指摘する。スターターはサンフランシスコで、NFLチームのヴィンテージロゴなどを使ってカスタムジャケットを作れるポップアップを開催している。「デモグラフィックスと、スポーツとファッションの交差性が組み合わさっている」と同氏は言う。「ウィメンズ市場はメンズ市場と同じくらい重要になりつつある。現在、スターターとNFLのポップアップにいるが、売上は男女で完全に二分されている。最近では、サイドラインのリポーター、フィールドやコートなど、スポーツの現場でかつてないほど多くの女性を見かけるようになった。女性は常にファッションにおける『クールさ』のトーンを決めてきたが、今やその影響力がスポーツの世界にも現れている」。しかし、この分野にはまだやるべきことが残っている。VC(ベンチャーキャピタル)のミューズ・キャピタル(Muse Capital)およびスポーツ・アドバイザリー会社ミューズ・スポーツ(Muse Sport)の創設パートナーであるアッシア・グラツィオーリ=ヴェニエ氏は、クラーナ(Klarna)による2024年のレポートを引き合いに出し、女性ファンは男性よりも「適切なスタイルのスポーツグッズを見つけるのに苦労している」と答える割合が60%も高いと指摘する。これは、より多様な製品を提供する供給側のチャンスがまだ残されていることを示唆している。「これはスポーツ、ファッション、ライフスタイルのもっとも大きな融合の初期段階に過ぎず、女子スポーツの人気はその先行指標だ」とグラツィオーリ=ヴェニエ氏は言う。「女性ファンの78%が『より良いグッズがあればもっと買う』と答え、快適さ、スタイル、価格を優先事項に挙げているなら、単にメンズのテンプレートにロゴを貼り付けて『ウィメンズ』と呼ぶ以上の対応が必要なのは明らかだ。ウィメンズのスポーツグッズは真のファッションカテゴリーとして扱われるべきであり、需要の増加とともに、それはさらにプロフェッショナルなものへと進化していくだろう」。一方で、アパレルのライセンス契約には特有の落とし穴も存在する。複数のブランドがGlossyに語ったところによると、スポーツリーグ全体のライセンスを取得することは、32の異なるブランドと同時にコラボレーションするようなものだという。「リーグ側は、すべてのチームマークとライセンスに対して完全な管理権と承認権を持っていると言うだろう。しかし、ほかのライセンスビジネスと同様に、チーム側が何かに同意しなかったり、わずかに異なるビジョンを持っていたりすることもある」とピッカ氏は明かす。「それは避けられないことであり、誰かを怒らせたいわけではない。だが最終的には、リーグの最終承認に委ねられているのだ」。[原文:Fashion Briefing: Brands are rushing to make fashionable sports merchandise - but is there enough demand?]Danny Parisi(翻訳・編集:戸田美子)