Image: Ringo Chiu / Shutterstock

今後どんなデバイスに使われるんでしょうか?

Apple(アップル)がイスラエルのAI企業を買収すると発表しました。Financial Timesは、Appleが顔の動作を追跡するAIを専門としたスタートアップ企業Q.aiの買収に約20億ドル(約3,080億円)を支払ったと伝えています。

顔の筋肉の動きを解析するQ.aiの技術

Q.aiの中核となる技術は、人間が話をしている時に顔の筋肉がどのように動くかを分析し、無言のコミュニケーションを理解することだとBloombergは説明しています。さらに、Q.aiの技術が将来的にAirPodsに組み込まれる可能性があるとも伝えています。

AirPodsは今後数年にわたってAI機能がさらに強化されると予想されているので、こういった技術はFaceTimeや将来のスマートグラス、またヘッドセットのプロジェクトに使われることも考えられますね。

Appleのハードウェア技術担当のイスラエル出身幹部ジョニー・スルージ氏は、Ynet Newsの取材で次のように述べています。

Qは、イメージングと機械学習技術を活用する新しく創造的な方法を切り開いてきた非常に優れた企業です。アビアド率いるこの会社を迎え入れられることをうれしく思いますし、これから広がっていく展開をさらに楽しみにしています。

Face IDの原点に関わったアビアド・マイゼルズ氏

さらっと出てきましたが、アビアドってなに?って思いますよね。Q.aiの共同創業者のアビアド・マイゼルズ氏のことなんです。

マイゼルズ氏はAppleとまったく関係のない人物、というわけではありません。2005年にPrimeSenseという3Dセンサー企業を立ち上げ、初期のMicrosoft製Xbox Kinectに技術を提供。その後、2013年にPrimeSenseはAppleに買収されて、その技術は2017年に発表された顔認証システムFace IDの基盤となっています。

マイゼルズ氏は数年前までAppleに在籍していましたが、その後独立してQ.aiを立ち上げています。

Appleとイスラエルの関係

少し気になるのは、Apple社内でイスラエルとの関係を見直すよう求める動きが何年も前から続いていること。

Appleは、ガザ地区でパレスチナ人に対するジェノサイド(大量虐殺)を行なったとされるイスラエル国防軍や、占領地での違法入植地建設に関わる団体への従業員寄付に対し、マッチング寄付を行なっていたと非難されてきました。また、Appleは約10年にわたりイスラエルで研究開発拠点を運営してもいます。

CTechの報告によると、2023年10月7日にハマスがイスラエルを攻撃した後、Q.aiの従業員のおよそ30パーセントがイスラエル国防軍に徴兵されたとのことです。

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