テスラのリコール再び。今度は「家庭用蓄電池」に発火と損傷のリスク
リコールのコスト、マスク氏がもらう1兆ドル超えの報酬の一部でペイできそう。
アメリカ消費者製品安全委員会(CPSC)によると、テスラはアメリカ国内で1万台超にのぼる家庭用蓄電池「Powerwall 2」のリコールを発表しました。
一部の製品に搭載されたリチウムイオン電池セルが機能停止を起こし、過熱する可能性があるためだそう。
発火と損傷リスクで一部のPowerwall 2がリコール
CPSCには、過熱トラブルが22件、煙が発生したケースが6件報告されています。さらに、「軽微な物的損害」を伴う火災も5件起きているそう。
CPSCは、オンラインに掲載したリコールの告知で以下のように説明しています。
消費者はまず、ご利用中のPowerwall 2システムがオンライン状態であることを確認し、テスラのアプリにて当該製品がリコールの対象に含まれているかどうかの通知をご確認ください。
交換品が設置されるまでテスラは、過熱防止のため、オンライン状態の該当Powerwall 2に対し、遠隔操作でパッテリーの放電またはエネルギーの除去を実施しています。
CPSCによると、対象製品は2020年11月から2022年12月にかけて、全米各地のテスラ認定業者によって設置されました。販売価格は、1台あたり約8,000ドル(約100万円)だったといいます。
テスラは公式ウェブサイトで、今回のリコールがアメリカ国内の住宅に設置されているPowerwall 2の「一部」のみに影響し、その原因を「サードパーティー製バッテリーセルの欠陥」と説明しています。
また、最新モデルであるPowerwall 3については一切影響がないそうです。
オーストラリアでも同製品のリコール発生
テック系メディアのThe Vergeによると、Powerwall 2のリコール騒動は9月にオーストラリアで始まっており、オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は今回のアメリカにおけるケースと同じようなリコールの告知を行なっています。
なお、リコール対象となるアメリカ国内のPowerwall 2ユーザーには、アプリから通知が届き、当該製品の取り外しと交換は無償で行なわれるそうです。
交換まで発電は可能もバックアップ機能は利用不可
テスラによると、リコール対象のPowerwall 2は引き続き太陽光発電機能を利用可能ですが、交換ユニットの設置が完了するまではバックアップ電源としての利用はできないと説明しています。
交換については、まず認定設置業者に連絡するよう呼びかけています。もしも設置業者が対応できない場合は、powerwallsupportna@tesla.com 宛てにメールするか、または電話(1-877-961-7652)でテスラに問い合わせてほしいとのこと。米国内在住で、リコール対象に含まれる製品をお持ちの利用者はメモっといてください。
Powerwallは2015年に、太陽光パネルを設置している住宅の蓄電用量拡大と停電対策として、初代モデルが発売されました。Powerwall 2は2017年に生産が開始され、Powerwall 3は2023年末にリリースされています
テスラは今年9月、世界中で累計100万台のPowerwallを販売したことを発表し、「2025年初めにはネバダ州のギガファクトリーで1日に1,500台という過去最高の生産記録を達成し、クリーンエネルギーをより多くの家庭が利用できるよう生産体制を拡大しています」と述べていました。
これ以上被害が拡大しないことをお祈り申し上げます。
