記事のポイント
サイバーエージェントとGOは、AI時代に対応した包括的なソリューションの提供を目的に業務提携を締結。
両社はAI活用とクリエイティブ戦略を融合し、ブランディングやCMO支援など5領域でサービスを展開。
両社は生成AIを産業変革の好機と捉え、企業の成長と社会課題の解決に貢献する姿勢を示した。


サイバーエージェントは5月13日、クリエイティブソリューションファームのGOと業務提携を締結したと発表した。AI技術の進化と消費者行動の多様化により、マーケティング領域が急速に変化しているなか、両社は統合的なブランディング支援や経営課題の解決を目的とした包括的なソリューションの提供をめざす。

今回の提携は、AI技術の進化により広告のスケールやコスト効率が大きく変わり、マーケティング全体の構造に変化が生じているという認識に基づくものだ。広告やクリエイティブの役割も、「作ること」自体に価値がある時代から、ブランドの社会的意義を伝える手段へと進化していると捉える。こうした背景を踏まえ、サイバーエージェントが強みとするAIの活用や広告運用の技術力と、GOが手がけてきたクリエイティブ起点のマーケティング支援や新規事業開発のノウハウを掛け合わせ、企業の経営課題に応える体制を強化する狙いだ。

具体的な支援サービスは、マス広告とデジタル広告の垣根を超え「運用型デジマス統合マーケティング」、AI時代に最適化されたブランディングメソッドの共同開発、CMOや経営層の意思決定を支える独自のサポート体制、マーケティングや生成AI活用の内製化の支援、そして両者の人材交流によるソリューション力の強化といった5つの領域での取り組みを展開する。



サイバーエージェント常務執行役員の内藤貴仁氏は、「生成AIの登場により、クリエイティブ産業は過去最大の影響を受けると思っている。その変化は恐ろしいほどだが、同時に大きなチャンスでもある。我々は改めてベンチャー企業として大きな勝負に挑みたい」とコメントを残した。従来は広告業界で主要プレイヤーではなかったと自認しつつも、AIへの投資と蓄積された知見によって、変革を牽引していく意思を示した。

一方、GOの代表取締役の三浦崇宏氏は、「クリエイティブとは、人の心を動かし、企業や社会の課題を解決する力であり、日本が世界で戦うための貴重な資源」だと強調。その上で、「これまで交わる機会の少なかった両社が協業することで、より多くの人にクリエイティブの価値を届け、魅力的な企業の成長と社会作りに貢献したい」と述べた。