ド迫力ボディでイングランド下部リーグを席巻したアキンフェンワ。今年5月、40歳でスパイクを脱いだ。(C)Getty Images

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“世界一マッチョなサッカー選手”が、いよいよ少年時代からの夢を叶える。

 現地10月13日、英国メディアが一斉に報じたのが、とあるアスリートのセカンドキャリアに関するニュースだ。およそ21年間に渡ってプロフットボーラーとして活躍し、主にイングランドの下部リーグでプレーしたFWアデバヨ・アキンフェンワが、なんと10月23日にプロレスデビューを飾るという。

 現在40歳のアキンフェンワはロンドン生まれ。スウォンジーやミルウォール、ウインブルドンなど古豪クラブにも籍を置いたが、キャリアを通してプレミアリーグでは一度もプレーできず、2部〜5部のクラブを渡り歩いた。それでも全国的な知名度を得て高い人気を誇ったのは、底抜けに明るいキャラクターとボディビルダーのような鋼鉄の肉体ゆえだ。185センチで100キロ、ライフワークの筋トレはベンチプレスで最高180キロをクリア。まさにブルドーザーのようなセンターフォワードだった。

 ちなみに人気サッカーゲーム『FIFA』でも、アキンフェンワの強靭さは群を抜いている。フィジカル項目の「強さ」で97という最高値をマークしており、文字通り“世界最強”の評価を得ているのだ。

 そんなアキンフェンワも、ウィコンベ(3部)の一員として闘った2021―22シーズンをもってスパイクを脱いだ。そしてすぐさま「プロレスに挑戦する」と宣言。世界最大の団体WWEのスター、シェイマスに師事して、およそ5か月間みっちりトレーニングを積んできた。

 デビューを目前に控え、アキンフェンワは『Daily Mail』紙にその想いを打ち明けている。

「21年間、大好きなフットボールを存分にやらせてもらった。でも私には少年時代から、もうひとつ夢見ていた存在があったんだ。それがプロレスだ。フットボールの世界に別れを告げて自由になり、迷うことなくこの道を選んだというわけさ。ついに夢が叶うんだな。ワクワクが止まらないよ!」
 

 とはいえ、デビューに向けたトレーニングはまさに地獄だったようだ。

「タフなトレーニングに対する覚悟はあったけど、それを上回るほどの苛烈さだったね。マジで死ぬかと思うほどキツかったし、痛みを伴うものも多かった。当然フットボールとはまるで異なる筋肉を鍛えなければいけないし、身体つきがだいぶ変わったんじゃないかな。どう? かなりレスラーっぽいだろ?」

 参戦するのは英国のプロレス団体Progress Wrestling。当日は英出身の元ボクサーで、ロンドン五輪・ミドル級銅メダリストのアンソニー・オゴゴとタッグを組む予定だ。はたしてどんなパフォーマンスでデビュー戦を飾るのか。本人は「倒れてもフットボールの時よりは、速く立ち上がれるようにはなったよ」と余裕のジョークを飛ばしてみせた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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