7月24日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、ダウンタウン・松本人志がネット記事について苦言を呈したことが、物議を醸している。

 松本は「今日、出したいモノあるんですけど」と、手書きで「キリトリ記事禁止」と書いた札をテーブルに置くと、「今日からそういう風にさせてもらいます」と発言。同番組での自身の発言を記事にする、いわゆる「こたつ記事」の禁止を訴えた。

ワイドナショー』については、以前から番組が終わらないうちに、スポーツ紙系のウェブサイトなどが松本の発言を書き起こし、記事として掲載するのが常態化していたのは事実。松本は「フジテレビの意見ではないですよ。僕の意見ですから、あくまでも。聞く、聞かないはあなた次第」と断りを入れていたものの、「後を絶たないので」と、以前から不満を抱えていたようだ。

 しかし、同番組は「ふだんスクープされる側の芸能人が、個人の見解を話しに集まるワイドショー」というのがコンセプト。そのためネット上では、

《世間の出来事にいっちょかみするだけで金もらってるのは、こたつ記事書いてる奴らといっしょだろ》

ワイドナショーが切り取る側じゃん》

《ワイドショーやってて切り取るなはないだろ。自分らが詳しい事情までわからん切り取られた情報で好き勝手言ってるのに》

といったコメントが飛び交うなど、番組への“ブーメラン”となってしまっている。

「一般的に『切り取り』とは、都合の悪いところをカットして、意図しない発言として使用された場合に使われる言葉です。中にはそうした記事もあったのでしょうが、松本の言う『切り取り』は、自身の発言をそのまま文字起こしされることを指していると思われます。

 そもそもフジテレビとしては、松本の発言が話題になることを期待して、番組をスタートさせているのでしょうし、仮に今後『ワイドナショー』のネットニュースのスレッドが立たなくなれば、番組の注目度が落ちるのは明白。大物芸人である松本を諫めるスタッフがいなかったのでしょうが、今回の発言には、局サイドも困惑しているでしょうね」(芸能ライター)

 爆笑問題がMCを務める、裏番組の『サンデージャポン』(TBS系)も、出演者の発言がネットニュースになることが多いが、苦言を呈する者は出てきていない。『サンジャポ』スタッフたちはニンマリか。