一人っ子政策で人口を抑制していたこともある中国だが、今は人口の減少に悩まされている。2020年には、出生率が1949年の建国以降の最低記録を更新したという。(イメージ写真提供:123RF)

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 一人っ子政策で人口を抑制していたこともある中国だが、今は人口の減少に悩まされている。2020年には、出生率が1949年の建国以降の最低記録を更新したという。中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、「中国の若者が子どもを生みたがらない理由」を分析した動画を配信した。

 動画はまず、中国における人口減少がどこまで進んでいるかを紹介した。2020年には人口1000人当たりの出生数が8.5人にとどまり、人口の自然増加率も、1000人当たり1.45人となったことを紹介。また、中国の2020年の出生率は日本以下の数字となっており、急激に少子化が進むリスクに直面していることを紹介した。

 この理由について配信者は、「中国では生きるためのコストが高すぎるからだ」と主張した。専門家のなかには、出生率が下がっているのは「コロナのため」であり、「子どもを欲しがらない人が多いから」という論調があると紹介する一方、中国の若者たちは実際のところ「経済力があれば結婚して子どもを産みたいと思っている」とした。

 では解決策はあるのだろうか。この配信者は、中国では結婚するには持ち家が必要だという現実を踏まえ「家が高額すぎて買えず、家が買えないので結婚できない」という切羽詰まった状況を訴えた。それで、唯一の解決策は「政府による抑制政策」とし、住宅価格が適正価格に抑えられることが大切だと主張した。

 動画は、家さえ買えれば結婚できるし、子どもも産めると主張しているが、中国では2021年に入り、多くの都市で新築住宅価格が大幅に下落している。2015年以来6年ぶりの下落だそうだ。もし配信者の主張が正しければ出生率の改善が見込まれそうだが、中国では生活コストそのものが高くなっている状況があり、新築住宅価格がさらに下落しても、そう簡単に出生率は高まらないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)