かなりレベルが高い!  名古屋の回転寿司で個性派ぞろいの厳選5店 

写真拡大 (全18枚)

実は回転寿司のレベルが高い愛知県。回転寿司評論家の米川伸生さんが、個性派揃いの名古屋市の厳選5店舗を紹介します。

愛知県の回転寿司は鮮魚店や水産会社が経営する店舗が多くハイレベル

「愛知県と回転寿司」と言われてピンとくる方は少ないかと思うが、実は愛知県は回転寿司のレベルが全体的に高い。鮮魚店や水産会社が経営する店舗が日本一多く、また知多半島、渥美半島にも多くの漁港があり、西には紀伊半島も控えるなど海の幸には事欠かない。

回転寿司激戦区の北陸、北海道の両横綱とは差があるものの、充分に大関の資格は満たしているのではないか。今回は個性派揃いの名古屋市の厳選5店舗を紹介したい。

「まぐろや石亭」  写真:お店から

1. 東海が誇るエンターテイメント回転寿司!「廻鮮江戸前すし 魚魚丸」

愛知県が全国に誇るエンターテインメント回転寿司店、それが「魚魚丸」だ。人気のアトラクションはいくつもあるが、今最も力を入れているのが「藁焼きショー」。特製ブース内で藁に火をつけると豪快な炎が立ち上り、その中で旬の魚を焼いていく。藁で焼いた魚の香ばしさがたまらない。

「藁焼きショー」は全店で実施。これぞまさに回転寿司のキャンプファイヤー!

「帆立釣り」では、制限時間内に見事ホタテを釣りあげればなんと無料になるというサービスが人気。失敗しても青森産のおいしいホタテを定価でいただける。「とと競り」では豪華な寿司や本まぐろのすき身や頭肉といった、希少な寿司などを客同士で競り落とす。参加型のイベントを数多く実施している、まさにアミューズメントパークな回転寿司店なのだ。

肝心の寿司も圧倒的なコストパフォーマンスが光っている。グランドメニューの8割以上が300円以下、7割以上が200円以下(ともに税抜)で、「おいしくて安い」を実現させているのだ。しかも寿司はうれしいデカネタサイズ。

「まぐろ」198円(税込) 看板メニューのまぐろはサイズも大きい。近海生まぐろを使用することもあるが、それでも値段が一緒と言うから驚きだ

また、朝獲れの三河鮮魚も揃っているほか、注文ごとに水槽からさばきたてを提供する活あじは口がパクパクと動いていなかったらこれまた無料というサービスを実施していた時期もあるほど鮮度には自信がある。

「活あじ」880円(税込) “口パク”に自信ありの鮮度が魅力!

見て迫力、参加して楽しく、食べておいしく、財布にもやさしい。こんな回転寿司店がどこにあるというのか? 大手チェーンが機械化でエンタメを目指すのとは真逆に、人の力で楽しさとおいしさを生み出す「魚魚丸」のさらなる進化に期待したい。


<店舗情報>
◆魚魚丸 鹿山店
住所 : 愛知県名古屋市緑区鹿山3-3-1
TEL : 052-875-3601

2.超絶ランチシステムの破壊力抜群!「スーパー回転寿司 藤」

自由っていいな、と思わずにはいられない個性派回転寿司店。店内の壁にはメニューを書いた短冊が一面に貼られているが、驚くのはその価格。「のどぐろあぶり3,000円」「天然ひらめ1,050円」といった具合に、本日の厳選素材は1,000円以上とグレートな値段設定。中には「ふぐの鉄刺8,800円」というとんでもない高額寿司もあるほどだ。

「本日の厳選素材」1,000円、2,000円は当たり前!  出典:もぐら23号さん

愛知県ならではと言えば春の「生とり貝」がおすすめ。ご覧のようなビッグサイズの活とり貝を目の前でさばいて握っていただける。

生とり貝がある回転寿司店は極めて少ない

湯引きしたとり貝のゴムのような食感ではなく、シャキシャキとした甘みのある味わいがたまらなく良い。

生とり貝

これだとこだわりの食材をそれなりの価格で提供している回転寿司店にすぎないのだが、「藤」の魅力はランチシステムにある! ランチを注文するとまず「本日のおすすめ5貫」とあら汁が提供される。そしてここからが「藤」ならではのシステムなのだが、さらにレーンに流れている3皿を自由に選ぶことができるのだ。

「藤のランチサービス」。今回は「あん肝軍艦」525円、「生あじ」380円、「生たこ」280円をチョイス。これにおすすめ5貫+あら汁で1,000円とは!(すべて税込)

まぁ、ちょっとお得なランチくらいに思われるかもしれないが、このレーンがとにかく壮絶! 恐ろしいことに「あん肝軍艦」「ウマズラハギ」など500円もする皿が次々と回ってくるのだ。

どの寿司を食べようか、とりあえず一周様子見しよう、などと思っている間にレーンから寿司は消え去り、もう二度と回ってこないことも… … 。レーン上のどの寿司を食べるかで、これほど客同士が真剣勝負をしている回転寿司店は他にはないと断言できる! 個人店ならではのこだわりが藤マニアを惹きつける、唯一無二の店である。


<店舗情報>
◆藤
住所 : 愛知県名古屋市中川区供米田2-906
TEL : 052-301-2258

3. かにづくしが楽しめる激レア回転寿司!「寿司本家 金山店」

こちらはかに料理専門店が経営するめずらしい回転寿司店。名古屋市内に「札幌かに本家 名古屋駅前店」もあるため、おいしいかにが常に用意されているのが自慢だ。

かにサラダ軍艦と言えばかにカマを使用するもの、と思っていたらなんとこちらでは本物のかにを使っている。

「かにサラダ」480円(税込) かに身ぎっしり、おつまみにも最適!  出典:アジロウさん

かに風味、ではなく、かに身ぎっしりの軍艦をどれほど食べたいと思って過ごしてきたことか。そんな夢を叶えてくれてまず「ありがとう!」とお礼が言いたい。学生の頃からかにサラダ軍艦のサラダ部分をつまみにビールを飲むのが好きだったが、これなら日本酒が合いそうだ。

一品料理は人気のかにしゅうまい、かにグラタンなど専門店ならではのメニューが多数揃っている。「かに豆腐」はかに酢に柑橘系が混ざったさわやかな味わい。これはビールのおつまみに最適だ。

「かに豆腐」340円(税込)

と、隣の方が「なまずちょうだい」と職人さんに言っているのが聞こえた。ナマズ? そういえば昔「くら寿司」でナマズの寿司を出していたことがあったが、他では食べたことがないなと思っていたら、出てきたのは「生ずわいかに」だった。なるほど「生ず」ね。常連さんの注文はおもしろい。「生ず」も良いがこの店で一番高い「本タラバかに」をいただいてみることに。

「本タラバかに」870円(税込)

職人さんに「生タラバと本タラバ、どちらがおすすめですか?」と聞いたところ、しばらく考え込んだのち「個人的には本タラバかな?」とのことだったのでこちらをチョイス。生のふんわりとした味わいも良いが、茹でタラバの風味豊かな味わいもたまらない。これは好みだろう。

かにを存分に味わえる本格回転寿司店。かにをつまみにかにづくしと洒落込みたい店だ。


<店舗情報>
◆寿司本家 金山店
住所 : 愛知県名古屋市熱田区金山町1-2-18
TEL : 052-681-0041

4. まぐろメニューは30種類以上!「まぐろや石亭」

その名の通り、まぐろ自慢の回転寿司店。まぐろメニューは一品料理も合わせると30種類以上もあり、さまざまな種類のまぐろが味わえるのも魅力の一つだ。

まぐろの希少部位で最も好きなのが大トロにも劣らない脂のりの良さでとろけるような味わいの頭肉。

「本まぐろ頭肉」605円(税込)

他店ではまぐろ解体ショーが行われた時などにしかお目にかかれない寿司ダネだが、グランドメニューにあるのはさすが。一品料理は10月から4月までの期間限定商品「まぐろユッケ」が乙だ。

「まぐろユッケ」429円(税込)

特製のタレがよく染みている。牛肉のユッケとは違ったすっきりとした味がなんとも良く、アルコールがすすむ。まぐろの新たな楽しみ方を教えてもらったような気分だ。

そして、あらゆるまぐろを堪能したい時にはこちらの「究極まぐろ七貫握り」。

「究極まぐろ七貫握り」1,485円(税込)  写真:お店から

本まぐろ大トロ、中トロ、赤身の3貫にキハダマグロ、メバチマグロ、ビンチョウマグロ、カジキマグロの5種類7貫の寿司が楽しめる盛り合わせだ。食べ比べるとそれぞれの特徴がよくわかり、あらためて自分の好みを確認できる。

まぐろを看板にしている回転寿司店は数多あるが、これだけの種類のまぐろを揃えている店はあるかないかの世界だ。こうなったらまぐろをとことん極めた回転寿司店になっていただきたい。


<店舗情報>
◆まぐろや石亭
住所 : 愛知県名古屋市瑞穂区田辺通6-32
TEL : 050-5596-8538

5. 細かなこだわりに寿司屋の矜恃を感じる「寿司処 角 日比野店」

名古屋市中央卸売市場の目と鼻の先にあり、市場から仕入れた鮮魚がふんだんに味わえる。業界でいち早く出張回転寿司を開始した「寿司処 角」とは別の個人が経営する回転寿司店だが、個人店ならではのこだわりがなかなかに良い。

たとえば、「本まぐろ大とろ」は一貫で提供されるが、ツマに海藻が添えられている。

「本まぐろ大とろ」418円(税込)  出典:腹ぺこ歯医者さん

一貫しか皿にのっていないとなんとなくさみしいものだが、これなら見た目もよく、しかもガリの代わりの良いアクセントにもなる。使用しているのは「伊勢まぐろ」という養殖まぐろで、最近評価が上がってきている。口に入れた時の大トロの香りの良さととろけるような味わいに寿司屋の本気がうかがえる。

「ひらめえんがわ」418円(税込)  出典:さあんさあんさん

平目の縁側も回転寿司でお馴染みのカラスガレイやオヒョウではなく、本物の平目を使っている。真っ白ではなくほんのりとしたピンク色が平目の縁側の特徴だ。これは平目を一尾、店内でさばいていなければ提供できない部位である。

「てっぽう巻」143円(税込)

寿司屋で「てっぽう」と言えばかんぴょう巻のこと。細身の巻物が鉄砲の銃身に見えるからとのことだが、こういった寿司屋の符丁を口に出して頼むのは通ぶっているようで気恥ずかしい。しかし、商品名なら堂々とオーダーできるので、ちょっとした通気分が味わえるかもしれない。

回転寿司ではほとんど人気がないかんぴょう巻だが、本格寿司店のように山葵をしっかりと利かせた味わいならば話は別。かんぴょうに山葵を利かせてこそのてっぽうだ。

酢飯に赤酢を使っており、口の中での解け具合もまずまず。コハダなどもきっちりと仕込んだ味わいで仕事の丁寧さがうかがえる。寿司もおいしく、寿司屋気分が満喫できる店であることには違いない。


<店舗情報>
◆寿司処 角 日比野店
住所 : 愛知県名古屋市熱田区大宝1-1-1
TEL : 052-682-4100

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額を掲載しております。最新の情報はお店の方にご確認ください。料金など情報の変更につきましてはあらかじめご了承ください。

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

取材・文・撮影:米川伸生

The post かなりレベルが高い!名古屋の回転寿司で個性派ぞろいの厳選5店  first appeared on 食べログマガジン.