by 李 季霖

北朝鮮の最高指導者である金正恩総書記の見た目が明らかに痩せたことから、「影武者に置き換わったのではないか」という説がささやかれました。しかし、金総書記の画像分析や動画分析を行う韓国の諜報機関が、「金総書記は20kg減量したのであって、影武者説は根拠がない」とする見方を示しました。

Kim Jong Un Weight Loss Analysis Offers Hint He Wasn’t Using Body Double - Bloomberg

https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-10-28/slimmer-kim-jong-un-not-using-body-double-spy-agency-says

Slimmer Kim Jong Un not a body double, spy agency says after AI analysis of images | National Post

https://nationalpost.com/news/world/slimmer-kim-jong-un-not-using-body-double-spy-agency-says



金正恩氏がやせたように見えるというニュースは、2021年7月頃に話題になりました。以下の写真は左が2021年1月、右が2010年10月に撮影されたものですが、明らかに見た目が変化しています。



見た目が大きく変わったことから「影武者ではないか」ともささやかれましたが、新たに韓国の諜報機関である国家情報院がAIによる画像分析の結果を受け、影武者説を「根拠がない」と否定しました。国家情報院の幹事を務める金炳基氏によると、正恩氏は2019年に140kgあった体重を20kg減量したものの、特に健康上の問題は観察されていないとのこと。国家情報院は顔写真の分析、体重追跡モデル、高解像度ビデオ分析など、AIを用いたさまざまな技術で金総書記の健康状態を詳細にチェックしているそうです。

また、当局は金総書記が2021年に公開活動を行ったのは70日で、前年比で45%増加したことも明かしています。北朝鮮は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を受けて国境を閉鎖しており、過去20年で最も大きな経済打撃を受けているといわれています。特に食糧危機が深刻で、金総書記は当局に対して「可能な限り多くの食料を集めること」を指示しているとのこと。

北朝鮮の主たる貿易相手は中国ですが、2021年1月から9月の間に中国との貿易額は3分の1にまで落ち込んでいます。韓国の国会議員である河泰慶氏は、金総書記が誤った方向へ経済を導いており、インフレ率が急上昇し、インクと紙不足のために紙幣の印刷もできない状況であると指摘しました。