モデレーションフリーを掲げるSNS「Parler」が、インターネット上に復活しました。モバイルアプリ版のサービスは記事作成時点では復旧していません。

Parler Status Updates

https://parler.com/

Parler seems to be sliding back onto the Internet, but not onto mobile | Ars Technica

https://arstechnica.com/tech-policy/2021/01/parler-ceo-brings-back-website-promises-service-will-follow-soon/

現地時間の2021年1月6日、ドナルド・トランプ氏の支持者が連邦議会議事堂を襲撃する事件が起きました。トランプ氏は自身の支持者を扇動するような発言を行ったため、TwitterやFacebookといったサービスから追放されることに。

また、トランプ氏の支持者がParler上に集結して暴動事件に関する投稿を繰り返していたことが確認されたため、AndroidおよびiOSの公式アプリストア上から同アプリが削除されることとなりました。

AppleがモデレーションフリーのSNSアプリ「Parler」をApp Store上から削除 - GIGAZINE



AppleおよびGoogleの動きに追随する形で、AmazonはAWSのウェブホスティングサービスからParlerを排除することを発表。ParlerはAWSの代替となるウェブホスティングサービスを見つけることができなかったため、最終的にサービス停止にまで陥っています。

Amazonもウェブホスティングサービスから「Parler」を排除、IT大手によるParler排斥の動きが進む - GIGAZINE



このような厳しい状況を受け、Parlerのジョン・マッツCEOは「Parlerが復活することはないかもしれない」と語っていましたが、Parlerの公式サイトが復活していることをArs Technicaが報じています。AndroidアプリおよびiOSアプリ版のParlerは記事作成時点でも使用不可能なままですが、2021年1月18日からはブラウザ版Parlerのトップページにはアクセス可能となっています。

トップページにはマッツCEOからユーザーへのメッセージが掲載されています。このメッセージには「今、我々がParlerを始めた理由を愛好家や嫌悪者の両方から思い出させられています。特にソーシャルメディアではプライバシーが最重要であり、言論の自由が不可欠であると信じています。我々の目的は個人がこの両方の権利を享受し、行使できるような無党派の公共広場を提供することでした。我々はあらゆる問題を解決し、すべてを歓迎する場としてあり続ける予定です。市民の言説を潰すようなことはありません」と記されています。つまり、Parlerは引き続きモデレーションフリーのSNSとしてあり続けることを宣言しているわけです。



しかし、Ars Technicaは「そもそもParlerは複数の報道から明らかになっているように、サービスのバックエンドが基本的にプライバシーを考慮せずに設計されています。また、Parlerがインターネットに復帰するためにとった道は、主流サービスへのアクセスを失った過激な白人至上主義プラットフォーム(Gabや8chanなど)がたどった道と同じです」と記し、Parlerの主張に疑問を呈しています。

なお、ParlerはEpikのウェブホスティングサービスを使用してサービスを復旧させたと報じられています。Epikは極右の過激派を支援したことで主要サービスから排除されることとなったGabや、白人至上主義により主要サービスから排除されることとなった8chanが使用しているホスティングサービスです。

また、セキュリティ研究者の中にはParlerがロシアに拠点を置くクラウドサービス会社であるDDoS-Guardのホスティングサービスを使用していると指摘する人もいます。なお、DDoS-Guardはサイバー犯罪に関連するサービスやフォーラム、フィッシングサイトなどをホスティングしていると指摘されています。