俳優の長谷川博己が主演を務めるNHK大河ドラマ『麒麟がくる』(毎週日曜20:00〜)。22日に放送された第33回「比叡山に棲む魔物」では、お笑いコンビ・ナインティナインの岡村隆史が演じる忍・菊丸が、6月7日放送の第21回以来、約5カ月ぶりに登場した。今回の演出を担当した一色隆司氏は、「芝居がどんどんリアルになっている」と岡村の成長を称賛し、「セットでは役者さん以外の何ものでもない」と言い切る。

菊丸の正体が忍びであると判明してから、コミカルな演技に加え、シリアスな演技にも注目が集まっていた岡村。久々の登場となった今回、家康の忍びである菊丸は、比叡山延暦寺の覚恕(春風亭小朝)と幕府政所頭人の摂津晴門(片岡鶴太郎)の密談を聞き、その報告によって2人がつながっていることを明智光秀(長谷川)らが知るという重要な仕事を果たした。

新型コロナウイルスの影響による撮影休止期間もあり、数カ月ぶりに菊丸を演じた岡村だが、ブランクを感じさせることはなく役をしっかりとつかんでいたそう。一色氏は「ご一緒していて本当に楽しいです。撮影が進めば進むほど、お芝居が自然になってくるし、キャラクターも身についてくる。そして、何よりも持ち前の人懐っこい雰囲気が役柄にマッチしてきていて、ものすごく人間臭くなってきています」と太鼓判を押す。

また、一色氏は「岡村さんの目が印象的なので、菊丸は何を見ているのか、家康のこと、光秀のこと、国のことを思い出すのか、何を目に浮かべてそこにいるのかという話をよくしています」と岡村への演出について説明。「今回はセリフもなく、床の下の芝居だったり、森の中でのぞき見するという芝居でしたが、その目から何を思っているかが明確に伝わってきます」と、“目の演技”を称賛した。

菊丸の心情をつかめるようになってきて演技のリアリティも増したという。「気持ちがきちんとできているから、芝居がどんどんリアルになり、セリフにリアリティが出てきた。最初はセリフを言わなきゃという感じが強かったんですけど、日常会話として何かを伝えようとする感覚でセリフを言えるようになってきました」

演技を楽しむ余裕も出ているようだ。一色氏は「最近は楽しんでいる感じがあります。僕らから見ているとすごく落ち着かれていて、感情表現に関していろんなことにチャレンジしてくださいます。菊丸的なアドリブや思いを盛り込もうとしてくださっていて、笑い方や目線などがリアルに。イメージしながら膨らませて楽しんでいらっしゃるのかなと思います」と明かした。

さらに、「撮影開始当初の緊張されていた様子など今では微塵も感じないですし、本当はとてもシャイな方なのですが、今では普通にお話をしてくださるようになりました」とうれしそうに話す一色氏。「芝居が芝居になっている……というオーラをお持ちの素晴らしい役者さんです。セットでは役者さん以外の何ものでもないです」と“俳優”岡村隆史を絶賛した。

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