【Jリーグ前半戦 日本人ベストプレーヤー|GK編】新旧の日本代表勢が存在感!若手の台頭が目立つも安定感を見せたのは…
――◆――◆―清水英斗氏(サッカーライター)●西川周作(浦和レッズ)<前半戦成績:17試合出場・31失点> 4-4-2の堅守速攻スタイルへ移行した今季の浦和において、西川はミシャ時代のようにビルドアップに多く関わるシーンはない。しかし、時折繰り出すパントキックはため息が出るほど素晴らしく、正確無比なライナーで、まるでボールを投げたかのように味方の胸元へ届ける。やはり健在だ。また、そうしたキックの良さだけでなく、GKの本分であるセービングでも、今季は勝負どころでゴールに鍵をかけ、勝点3へと導いてきた。ディフェンスラインもターンオーバーが多いため、GKとして連係は難しくなるが、トーマス・デンや槙野智章らが定着する中で、さらに機能性を高めたいところだ。
西部謙司氏(スポーツライター)
●東口順昭(ガンバ大阪)<前半戦成績:16試合出場・21失点> 失点の少なさはDF陣とセットで考えなければならないが、GKの貢献度も大きい。セレッソ大阪、名古屋グランパス、川崎フロンターレは、それぞれキム・ジンヒョン、ランゲラック、チョン・ソンリョンが安定したプレーを見せていた。日本人選手から選ぶなら、東口順昭の総合力が高いと思う。近年、GKのビルドアップへの参加が問われるようになっている。東口はとくに足もとに優れたタイプではないが無難にこなしていて、足もとに固執しないぶん致命的な失敗もしない。今季はビルドアップに参加するのが当たり前の環境で育成された若手GKが台頭してきたが、降格がないという事情も関係しているのではないか。やはりGKは第一には守備力が問われるポジションだ。
――◆――◆――飯尾篤史氏(スポーツライター)●中村航輔(柏レイソル)<前半戦成績:10試合出場・13失点> J2降格がない影響か、今季は多くの若い日本人GKがピッチに立っている。仙台の小畑裕馬(18歳)、鹿島の沖悠哉(21歳)、湘南の谷晃生(19歳)、清水の梅田透吾(20歳)……。だが、いずれも才能豊かだが、ポジションを奪い切れなかったり、プレーに波があったりする(若いから当然だが)。そんななか、さすがのパフォーマンスを見せていたのが柏の中村航輔だ。シュートストップの際の反応、ポジショニング、味方へのコーチングとどれを取っても素晴らしく、醸し出す雰囲気、存在感もいい。圧巻だったのは6節の浦和レッズ戦(〇4-0)だ。前半に迎えたピンチをことごとく防いで流れを大きく変え、チームを大勝へと導いた。これぞ、まさに守護神と言うべき働きだった。ここに来てまた負傷離脱してしまったのが残念だ。※『サッカーダイジェスト』10月8日号(9月24日発売)ではJ1前半戦MVP&ベストイレブンを特集。加部究氏、佐藤俊氏、清水英斗氏、西部謙司氏、飯尾篤史氏も本誌特集にて、前半戦のMVPとベストイレブンを選出しています。【動画】西川周作が攻撃の起点となる高精度なロングフィードを供給!
