ブンデスリーガ1部2部に所属する多くのクラブは、当初考えられていた以上に、厳しい財務状況へと置かれていることが明らかとなった。ブンデス1部2部を合わせた全36クラブのうち、実に3分の1以上に相当する13のクラブが倒産の危機へと頻しており、さらにそのうち12クラブが来季の放映権を担保する事態にまで発展しているという。

 これらのデータは先日、ビデオ会議にて火曜日に行われた、ドイツサッカーリーグ機構の臨時総会にて判明したものであり、その2週間前にフランクフルト市内のホテルにて行われた臨時総会にて、ドイツサッカーイグ機構は状況確認のために財務状況の報告を各クラブへと要請していた。

 特に厳しい状況にあるのがブンデス2部であり、18クラブのうち7クラブがすでに、もしもシーズンが再開されず四半期分のTV放映権料を得られなければ、5月終わりには倒産へ入るほど追い込まれており、6月にはさらに2クラブがこれに追随。そもそもその放映権料は5月はじめに得られる見通しとなっていたもの。またブンデス1部においても、18クラブのうち1クラブが5月中に、さらに3クラブが6月中に、それぞれ倒産へと強いられる状況だ。

 なお12クラブがこの四半期分のTV放映権料分を担保に借入れをして支払いへと回しており、もしもこのままリーグが再開することがなければ、数多くのクラブが短期就業へのシフトなどへの対応は避けられないものとなるだろう。ちなみにドイツサッカーリーグ機構では、仮に倒産に入ったとしても今シーズンに関しては勝ち点の剥奪はなく、また来シーズンにおいても本来ならば9を剥奪するところを3に留めることが確認されている。