千葉市指定の可燃ごみ袋(ミニストップ発表資料より)

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 千葉市とイオングループのコンビニ・ミニストップは3月2日から、千葉市内のミニストップ3店で市指定の可燃ごみ袋をレジ袋として販売する実証実験を始める。千葉市とイオンの包括連携協定に基づく企画で、5月末まで続け、需要があることが確認されれば、本格実施する方針。

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 市指定の可燃ごみ袋は10リットル入り。ミニストップが2019年6月から始めたレジ袋有料化の実証実験を受け、商品購入時にレジ袋の購入を希望する買い物客に、従来のレジ袋と市指定の可燃ごみ袋のいずれかを選択してもらい、市指定の可燃ごみ袋を選んだ買い物客に1枚8円で販売する。

 実証実験を実施する店舗は、美浜区中瀬のイオンタワー店、イオンタワーアネックス店、稲毛区稲毛東の稲毛東三丁目店。市指定の可燃ごみ袋をレジ袋代わりに使ってもらうことで、ごみとして捨てられるレジ袋の総量を抑え、プラスチックごみの削減を図ることを目的としている。

 政府は容器包装リサイクル法の省令を改正し、7月からレジ袋の有料化をすべての小売店に義務付ける。国内のレジ袋は年間、約20万トンが使用され、1年間に出る廃プラスチックの2%前後を占める。環境負荷への削減効果はそれほど大きくないが、頻繁に使用するレジ袋を有料化することでごみに対する国民の意識を変えることが狙いだ。

 これを受けコンビニ大手では、ファミリーマートがバイオマス素材を30%程度配合したレジ袋を、7月から導入、有料化する方針を明らかにした。ミニストップは2019年6月から千葉市内の2店でレジ袋を1枚3円で販売する実証実験を実施している。

 セブン-イレブンを運営するセブン&アイ・ホールディングスは、2030年をめどにグループでレジ袋の使用をゼロにする方針を打ち出している。