『神様はじめました』公式サイトより

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アニメ作品に登場する可愛い動物達。犬や猫が出てくる作品は多数ありますが、その一方でキツネが劇中に登場をする魅力的な作品もあることを皆さんは御存知でしょうか? しかも、そうしたキツネキャラは神様や妖狐などなど、女性ならば思わず惹かれてしまうイケメンとして描かれることが多いんです!

あの人気作の“最新刊”が出ない理由とは

そこで、女性のアニメファンにレコメンドをしたい「イケメンキツネキャラ」が出てくるアニメ作品を、キツネとアニメが大好きな筆者が5本選んでみました。

■ツンデレイケメンギツネが堪らない! 『神様はじめました』

近年のアニメ作品で、キツネの男性キャラといえば、先ずはこの作品の、このキャラクターの名前を挙げる方も多いことでしょう。『神様はじめました』の巴衛です。

その人気の高さから、第2期の放送も決定している本作。そんな『神様はじめました』で、ふとしたきっかけから神様になってしまったヒロイン、奈々生様の神使として使えている元化け狐の巴衛。整った美しい顔立ちの裏側に哀しく重い過去を持っていたり……と、ちょっと影のある設定が女性ファンを惹きつけて止みません。

そんな巴衛が持つ最大の魅力といえば、そのツンデレな性格でしょう。最初は、天邪鬼で意地の悪い性格の持ち主として描かれていた巴衛。そんな巴衛のもとに転がり込んできた奈々生様と最初は衝突を繰り返しますが、奈々生の自分に対する恋心に気付いてからは次第に彼女に惹かれていき……と、何とも胸にキュンキュンくるストーリーが展開をされます。

普段はクールな巴衛が奈々生が神様として前向きに邁進する姿や、人も神も妖怪も分け隔てなく接する優しさを目にし徐々に彼女との距離を縮めていく様、彼女をバックアップすることで自分自身の頑なな心をも癒し、次第に人間に心を開いていく姿は、本作の大きな見どころです。

また、物語の中では、そんな巴衛がちみっこい子どもの姿になってしまい、それを奈々生が介抱するという胸キュンな場面も。この時のちっちゃい巴衛の姿が可愛くて、可愛くて……。キツネ好きな方には、堪らない名エピソードだと思います。

巴衛と奈々生、ふたりのラブストーリーとしての魅力は勿論のこと、オフビートかつハイテンションなコメディを撮らせたら抜群に上手い大地丙太郎監督の作風も原作にマッチし、ラブコメ的なパートの楽しさにも大満足出来る『神様はじめました』。キツネラブコメの名作として、男女や老若男女問わず、幅広い層に推薦したい作品です。

■可愛らしい子狐の姿に癒やされます……『夏目友人帳』

続いて、キツネキャラが登場をする名作としてレコメンドをしたいのが『夏目友人帳』です。本作も、『神様はじめました』と同じく少女漫画を原作としたアニメ作品で、現在までに全4シリーズが製作されている大人気作です。

人間と"妖"と呼ばれる妖怪たちの出会いや別れを、儚く、センチメンタルに描いた本作。妖怪が見えるが故に、孤独にならざるを得なかった夏目貴志というひとりの高校生が、周囲の人々や妖たちを繋ぐ為に、あるいは妖から大事な人たちを守る為に奮闘し、そしてその過程の中で自分自身の心の傷も癒していくというストーリー。

情感タップリの風景描写や、モノローグの多用、時にコミカルで時に切ない響きを持ったBGM……作品を形作るそれら全てが胸に迫ってくるエモーションを携えており、観る者の涙腺と心の琴線を刺激します。

そんな『夏目友人帳』きっての人気キャラクターといえば、やっぱり、夏目のパートナーであるニャンコ先生……ですが、ここはやはり"キツネ萌え"的な視点から、このキャラクターにスポットを当てたいと思います。ズバリ、子狐!

1期の中でも特に感傷的な空気が漂う名エピソード<子狐のぼうし>で初登場を果たして以降、シリーズの中で何度か再登場をしている子狐ですが、この子が本当に愛らしい! キツネキャラって、美男子で年相応の落ち着きを持った青年みたいな描き方をされることが多いのですが、この子狐の場合は、"美少年"という表現がシックリくる可愛らしい見た目の男の子……という描写がされています。

そんな可愛らしい子狐が自分のことを助けてくれた夏目を慕って、彼のもとを訪れ、懐いてくるいじらしい姿は、母性本能を刺激されること必至。また、子ども故に変化が完璧ではなく、人間に化けようとしても耳と尻尾を隠すことが出来ない……という設定もキツネ好きには堪りません。

愛くるしく、そして、ちょっと切ない子狐の登場回は、素晴らしい物語が数多くある『夏目友人帳』シリーズの中でも、特にお気に入りのエピソードです。未見のアニメファンには、絶対にチェックしてもらいたい一本!

■90年代のキツネキャラといえば、やっぱり彼! 『幽☆遊☆白書』

『神様はじめました』『夏目友人帳』という人気作を2本ご紹介をしたところで、ここは温故知新。次は、過去の名作を……ということで、ピックアップしたいのが『幽☆遊☆白書』です。

主演声優さんの熱演や印象的な主題歌の数々、まさに90年代を代表する名アニメのひとつで、様々な語り方が出来る作品だと思うのですが、今回は"キツネ萌え"の立場から本作のオススメポイントを。

キツネ好きの視点から本作を観た時に、その魅力は何と言ってもメインキャラのひとりである蔵馬の存在! これに尽きると思います。元々はキツネの妖怪だった蔵馬ですが、傷付いた身体を癒やす為に人間に転生をしたことで、人の営みや愛を知り改心。以降は、人間社会を脅かす妖怪達との戦いに身を置く……というバックボーンからしてカッコ良いキャラクター。

二枚目の美形キャラで、『幽☆遊☆白書』でも飛影と人気を二分するキャラクラーとして、当時の女性アニメファンに絶大なる支持を受けていました。

そんな蔵馬ですが、ストーリーの中盤辺りでより強大な敵に立ち向かうべく、強い妖力を有していた妖狐姿へと変身をすることになります。で、その時の姿というのが何とも艶っぽくて堪らないのです! 普段はクールな蔵馬の頭に生えたキツネのケモノ耳。このクールさと可愛さが同居するアンビバレンツな魅力には、キツネ好きなら抗えないと思います。何を隠そう、この妖狐姿の蔵馬こそが、自分がキツネキャラに萌えるようになった原点でもあります。

また、そういう"萌え"的な視点だけではなく、『幽☆遊☆白書』最大の魅力であるバトルシーンにおいても、蔵馬って名場面が多いキャラクターなんですよ。中でも、妖狐へと変身をして死闘を繰り広げた鴉との美形キャラ対決は、本作屈指の名勝負、ベストバウトだと思います。

キツネ姿へと変身をする場面は、シリーズを通しても数回しかありませんが、そのプレミア感もこれまた良いです。『幽☆遊☆白書』を知らない若い世代のアニメファンにも是非とも観ていただきたい作品であり、名キャラクター。90年代から現在に至るまで、美青年、美少年を演じたらピカイチの存在感を放つ緒方恵美さんのハマり具合も見どころです。

■家事も万能にこなす美男子キツネが素敵! 『繰繰れ! コックリさん』

現在放送中のキツネアニメとしてオススメしたいのが『繰繰れ! コックリさん』。自分のことを人形だと言い張る電波系少女、こひなが、彼女に取り憑いたキツネの物の怪、コックリさんを始めとする妖怪達と送る日常をちょっとブラックなギャグと、ちょっぴりハートフルなドラマを絡めて描くコメディアニメです。

このアニメに登場するキツネキャラのコックリさんは、家事全般をパーフェクトにこなす、とっても優しいイケメンギツネ。生活能力が皆無のこひなを支えるべく、料理に掃除に洗濯に……と奔走する姿は、まさに女性にとっての理想の"私の旦那"像といっても過言ではないと思います。

そのビジュアルも白髪の長髪が美しい端正な顔立ちの美男子……と、これまた完璧! そんなコックリさんを演じるのは、あの小野大輔さん! 内面もルックスも声までも男前なコックリさんなんですが、その生真面目過ぎる性格故に、劇中では強烈な個性を持つ登場人物達に終始振り回され続けます。その辺りのギャップも、"ヘタレ萌え"の貴女には堪らないポイントとして推薦出来るのではないかな、と。

しかも、コックリさんは麗しい人間形態だけではなく、キツネの姿も見せてくれるのですが、それがぬいぐるみの様にキュートな姿で本当に愛らしいんです。ひなたがキツネ姿のコックリさんをモフモフしながら愛でるシーンは、本作における最大の"癒やし"の場面。

また、劇中にはコックリさんだけでなく、他にも魅力的な物の怪達が……。こひなに異常な愛情を燃やす危ないストーカー系イケメン妖怪の狗神(狗神役は、これまた女性に大人気の男性声優、櫻井孝宏さん!)に、パッと見は渋いオジ様系のルックスながら、実はアル中ギャンブル中のダメダメ化け狸、信楽といったサブキャラ達もいずれも濃いキャラクターと女性を魅了するビジュアルの持ち主。端正なキツネ顔のコックリさんだけではなく、タヌキキャラもいるので、キツネ派よりはタヌキ派の貴女にも嬉しい作品です。

■キツネアニメの隠れた良作です、『我が家のお稲荷さま。』

最後にご紹介したいキツネアニメが、この『我が家のお稲荷さま。』。少女漫画が原作の『神様はじめました』や『夏目友人帳』、或いは、原作漫画が女性人気の高い『繰繰れ! コックリさん』に比べると、女性のアニメファンにとっては余り馴染みのない作品かもしれません。

しかし、だからこそ、私は今作を隠れた"キツネ美男子アニメの名作"としてピックアップをしたいと思います! というのが、本作に登場するキツネキャラであり主役の天狐空幻(通称は"クーちゃん")は、人間に化ける際に女性にも男性にも変化出来るのですが、男性形態時の姿というのが大変にカッコ良いのです!

これまたキツネ男子における定番のビジュアル、綺麗な顔立ちと美しい長髪(とケモ耳)をした男性形態時の天狐空幻。演じていらっしゃるのが、中村悠一さん(ちなみに、女性形態のくーちゃんを演じるのは、ゆかなさん)で、美声声優のキャスティングに声優ファンにとってもポイントが高い作品だと言えます。

また、クーちゃんのキツネ姿も度々劇中には登場するのですが(こちらは、『繰繰れ! コックリさん』の様なぬいぐるみっぽいデザインではなく、狼の様な精悍なデザイン)、その姿にも凛とした魅力がありますし、一方で、そんなクーちゃんのフカフカした身体を枕代わりにしてお昼寝をする……なんて、キツネ萌えの人間ならば鼻血もののシーンもあり。

『我が家のお稲荷さま。』は、現代にやってきた狐神が巻き起こす騒動をバトルやギャグをふんだんに用いながら描いた作品。
伝奇、神学的な要素を巧みに作品内に取り込んだ原作小説を、『けいおん!』や『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』といった人気作を手掛けた脚本家である吉田玲子さんのシリーズ構成によって上手くアレンジされており、伝奇バトルの要素と日常系コメディのバランスが絶妙な作品に。リラックスして観る事が出来る良作です。
『プリキュア』シリーズでもお馴染みの高梨康治さんによる劇中音楽の数々も聴きどころ!

魅力的なキツネ男子が登場をする作品群、如何だったでしょうか? 今回は、大ヒット作から過去の名作、隠れた良作……とバランス良くチョイスをしてみましたが、まだまだカッコ良い、可愛いキツネ男子が出てくる作品は沢山ありますし、キツネキャラの美少女が出てくる作品も数多くあります。

また、キツネが出てくるアニメっておもしろい作品が多いと思うんです。近年の作品を観てみても、『ぎんぎつね』や『いなり、こんこん、恋いろは。』など、素晴らしいキツネアニメがありました。皆さんも、自身の"ベスト・オブ・キツネアニメ"を探していただきたいですね。