アシックスは、「運動習慣のある女性でも、スポーツの衝撃や揺れによって胸やお尻が下垂する危険性があることを知らない女性が多い」と警鐘を鳴らしている。同社が週に1日以上スポーツやトレーニングを行っている20代から40代前半の女性600人に聞いた「スポーツインナーに関する調査」(調査時期:2012年5月)で、スポーツブラの着用率は約5割にとどまった。

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 アシックスは、「運動習慣のある女性でも、スポーツの衝撃や揺れによって胸やお尻が下垂する危険性があることを知らない女性が多い」と警鐘を鳴らしている。同社が週に1日以上スポーツやトレーニングを行っている20代から40代前半の女性600人に聞いた「スポーツインナーに関する調査」(調査時期:2012年5月)で、スポーツブラの着用率は約5割にとどまった。また、胸を支える「クーパー靱帯(じんたい)」の機能については約6割が知らないと答え、「クーパー靭帯は一度切れると二度とくっつきません。美しいバストを維持するため、スポーツの時には胸が揺れないようしっかり支えるスポーツブラを着用しましょう」(プロダクトマーケティング統括部の米田恵子さん)と呼びかけている。

 アシックス「スポーツインナーに関する調査」で、「スポーツ時、スポーツブラをどのくらいの頻度で着用しますか」という問いに、「大体着ている(34.5%)」「2−3回に1回着ている(10.8%)」「4−5回に1回以下(6.2%)」という結果だった。「着ていない」が48.5%を占めた。この結果について、「日頃から運動の習慣がある女性でも、スポーツブラを着けない方が想像以上に多いことに驚きました」(米田さん)という。

 スポーツインナーの重要性が注目されるようになったのは、最近の傾向という。スポーツインナーについては、「アスリートが競技のパフォーマンスをアップするために着用する」という見方が強かった。ただ、胸を支える役割を果たしている「クーパー靭帯」は一度切れると二度と元に戻らない組織で、「クーパー靭帯が伸びたり切れたりすることで、バストが下垂すると考えられ、普段からバストを優しく扱う必要がある」ということがわかってきたことで、スポーツブラを着用する理由の一つに「クーパー靭帯を保護する」という言葉が徐々に使われ始めている。

 「調査によると、クーパー靭帯については6割の方が知らないという結果でしたが、それでも若い世代の方が認知度が高いという結果になっています。若い世代は、『かわいい』ウエアを求める傾向がある一方、『かわいいだけじゃない』というこだわりの気持ちが強いようです。プラスαの効果として、“クーパー靭帯を守る”という効果が浸透し始めていると感じます」と米田さんも語っている。

 「クーパー靭帯」とは、コラーゲン繊維組織の束。バストのふくらみを形作っている乳腺繊維を皮膚や筋肉につなぎとめる役割をしている。そして、重力、運動などによる振動・衝撃や過度なバストアップマッサージなど物理的な刺激によって痛んだり切れたりすると考えられている。「研究の結果、ジョギングなど全ての運動によってクーパー靭帯が痛む可能性があることがわかっています。時にはウオーキングなどによるバストの揺れでも傷つく可能性もあります。クーパー靭帯は一度傷めると元に戻らないので、運動時には必ずスポーツブラなどで胸が揺れないように気をつけたい」(米田さん)という。

 しかし、胸を締め付けてしまうスポーツブラは、締め付けることによって動きにくくなり快適性を損なうという欠点が指摘されてきた。そこで、アシックスは、スポーツ工学研究所で得られた知見を基に、スポーツブラ「AYサポートクロスブラ」を開発している。「肩ひもの向きを反対側のバスト中央付近に向かって伸びる斜めの形状にした『クロス構造』を採用することで、しっかりとバストの揺れを軽減するとともに、運動にともなう肩周りや脇付近の擦れやツッパリ感をなくす着心地も実現しました」という。

 スポーツインナーを選ぶ際には、必ず試着してフィット感を試すことが一番大事になる。「メーカーや製品の違いによって着け心地は違います。しっかりと胸が揺れないのに、動きやすいということが実感できるインナーを選んでいただき、運動する時には必ず身に着けることを習慣にしていただきたい」(米田さん)とアドバイスしている。(編集担当:風間浩)