■本に対する思いと編集者になるきっかけについて

G:
編集者になったきっかけは何だったのでしょうか?

ageha:
小学生の頃からなろうと思っていました。本当に雑誌が好きだったんですよ。小さい頃って音楽が好きで将来ミュージシャンになりたいとか、サッカー選手になりたいといった夢ってあるじゃないですか。わたしの場合は小さな時から雑誌が大好きで雑誌を作る人になりたいと思っていたんです。10代の半ばあたりでその夢を忘れてしまったのですが、18歳の時に創刊されたばかりのeggを読んで「こんなにストリートに根付いていて、わたしたちの必要な雑誌を作ろうとした人がいるんだ!!」と感動し、絶対にいつかeggを超えてやろうと思って編集者になろうと決めたんです。

G:
中條編集長のプロフィールについて、ほかの雑誌などでは「これまでさまざまな雑誌に携わる」と書いてあるものの、具体的な雑誌名がよく分からないのですが、これまでどのような雑誌に携わってきたのでしょうか?

ageha:
すみません、別の会社の雑誌なので具体的な雑誌名は言えないんですよ。元々入ったのはこの会社(インフォレスト)ですが、1年で辞めてしばらくフリーで他のギャル誌を担当していました。

G:
小学校の頃はどのような雑誌を読んでいたのですか?

ageha:
ファッション雑誌としてはプチセブンセブンティーンなどをよく読んでいましたが、ほかにもありとあらゆるジャンルの雑誌にお小遣いを使って読んでいましたね。もちろんジャニーズなども好きで、「Duet」「POTATO」「Myojo」なども読んでいました。その時好きなものや興味があるものに関する雑誌は全部見てきましたね。

G:
これはすごい!と思う雑誌や、実に惜しい!と思う雑誌があれば教えてください

ageha:
結構たくさんあるのですが……その時その時で流行とか勢いがある雑誌ってあるじゃないですか。この間まで「この雑誌すごくいいなぁ」と思っていたけど、最近見ると「なんだかなぁ……」というものもあるので、何とも言えないですね。

G:
今でもほかの雑誌には目を通しているのですか?

ageha:
大体の雑誌は読んでいますね。基本的に全く違うジャンルの雑誌も読もうと思っていますね。全然読みたくない雑誌も読むときがあるんですよ。

G:
ここまでの話を聞いていると、雑誌についての思いが非常に強く、まさに「雑誌の鬼」と言っても過言ではないほどのレベルに達していますね、すごいです。

ageha:
あと、創刊号マニアなんですよ。なんかその号でなくなるかもしれないと思って……。ただのオタクですね、創刊号を見つけたらすぐに買います。表紙がおかしいとか、ちょっと失敗しちゃっている号とかあるんですよ。そういうのもついつい買ってしまいます。この間も男の子の格好をした女の子のコスプレイヤーのムックみたいなのがあって、表紙が明らかに失敗していたんですよ。ついそれも買ってしまいました。DVD付きでなんと1600円もしたんですけどね(笑)

G:
そういうのはコンビニや本屋さんに行って、見たことがないものがあれば買うって感じですか?

ageha:
わざわざ行くと言うことはないのですが、コンビニに行くのは生活に一部じゃないですか。書店売りしかない雑誌などは本屋さんに行って、すごく面白そうに感じた雑誌は買ってしまいますね。でも、最近は「これは伝説になるぞ、今のうちに買っておかないと!」って思うようなものはないですね。以前は伝説になりそうだなって思うものが結構ありましたけど。

G:
例えばどんな雑誌が伝説級として思い出に残っていますか?

ageha:
今でも伝説と思っているのは、8年くらい前にブブカの別冊で「プチブブカ」という女の子向けのブブカが1号だけ出たときがあったんですよ。女の子向けのブブカなのでジャニーズ系のネタが多かったんです。今考えると、「だから1号で消されたのかな」と思うのですが、本当に面白かった。もともと当時のブブカがすごく好きだったので、それの女の子版ということですごく面白かったですね。伝説と思うものって、やってはいけないものだったり、完全に編集者が職人として作っているものが多いので、面白いものが多いんです。その代わりにクレームが多かったり広告が入らなかったりして、本として成り立たなくなるような場合が多いようです。だからなのか、最近ではそういった雑誌がなくなりましたね。

G:
そこらへんの事情が難しくなりましたからね。

ageha:
「何でこうなっちゃったんだろう」と思う謎の雑誌なんかも好きですよ。