――アクターズスクールの話も出たので、前回はお互いの第一印象をお聞きしましたが、今回は3人がまだPerfumeになる以前、それぞれこの世界を目指した切っ掛けを教えてもらえますか?

あ〜ちゃん:多分、みんな違うと思うんですけど、私は4〜5歳とか小学校1年生くらいまで、近くのスーパーのモデルみたいなものをやっていたんですよ。可愛い服とかを着させてもらって、写真を撮るというのがすごく好きだったみたいで(笑)。「可愛いモデルさんになりた〜い!」みたいなのが切っ掛けですね。それでSPEEDさんがすごく好きになって、歌もすごく好きになったから、母に「ちょっと入ってみない?」みたいな感じで言ってもらえて入りました。

かしゆか:私は兄がいるんですけど、福山雅治さんに憧れて歌をやりたいと言って、スクールの体験レッスンとかをたくさん受けている時に、私はヒマだったのでボーッとしていたら、母に「アンタも一緒に受けたらどう?」と言われて、オマケで受けていたんですよ。それはまた違うスクールだったんですけど、アクターズスクール広島が開校するというのをテレビのニュースでやっていて、母に「アンタ、お兄ちゃんと一緒に受けなさい!」と言われて。別に「歌手になりたい!」とか「誰みたいになりたい!」というのは特に無かったんですよ。

――何か楽器を習っていたとかは?

かしゆか:無いです!8年間ずっと水泳をやってました。何も役に立っていないんですけど(笑)。小5でアクターズスクールに入ったんですけど、土日アクターズに行って、週に水泳を何回とか、もう辛くなってきて、体力がもたないと思って。「どちらかを選ぶなら、どっちにしよう?」って考えていたんですよ。それで、水泳をやっている時に「私は別に水泳選手になりたいわけでもないし、もういいや」と思って。「お願いだから、辞めさせて下さい」と母に頼んで辞めました。

――最初の切っ掛けは何にせよ、水泳ではなく、この世界を選んだわけですね。

かしゆか:そうですね。何で選んだかはちょっと分からないんですけど(笑)。でも入って、ダンスの楽しさをすごく知りました。両親は洋楽が好きだったりもするので、レッスンで使った音楽を聴いた時に、「こういう曲ってすごくカッコイイ!」とか、洋楽で全然意味とか分からないけど、歌詞を口ずさんで踊ったり、それからはすごくダンスが好きになって。一番最初にダンスを習った先生が今、振り付けをしている方なんですけど、だからかもしれないですね。すごく運命的な出会いだったのかもしれないです。

のっち:のっちは、小ちゃい頃から歌が好きだったんですよ。人の結婚式で松田聖子さんの歌とか歌っていて…。

あ〜ちゃん:(笑)。

のっち:なんで笑うのよ!

あ〜ちゃん:ゴメン、そうじゃなくて。何の歌だっけ、「SWEET MEMORIES」?

のっち:「めぐり逢えたね〜♪」(「大切なあなた」)。すごく小ちゃい時に歌ったんですけど。

あ〜ちゃん:(爆笑)。でも、なんか上手かったらしくて。

のっち:そう!お母さんとかにすごく褒められるわけですよ。それで、ちょっと調子に乗って、「私、歌手になる!松田聖子になる!」みたいな感じで、ずっと思っていて。それで、小学校3年生ぐらいの時にSPEEDがすごく流行っていて、「SPEEDになる!」という夢を決めたんですよ。

――SPEED“に”なるんですね。

あ〜ちゃん:(笑)。

かしゆか:本人になる…。

のっち:そう!それでアクターズスクール広島を受けて、そこで出会って。「歌手になりたい!」という夢を、もう一段階上で持ちました。

あ〜ちゃん:なんか、すごい人だよね(笑)。

のっち:「私はなる!」と言ったら、歌手になれました(笑)。

かしゆか:すごいことがあるもんだ!