前半は慎重な戦い方に終始した日本代表。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 ワールドカップにおける日本の初戦は相反する感情を残した。オランダとの引き分けによりグループ最強の相手から貴重な勝点1を獲得したが、日本の持つクオリティからすれば試合の大部分で見せた以上のものを十分に提供できるチームであるにもかかわらず、いくつかの限界も露呈した。

 モリヤス監督率いるチームは過剰な慎重さで試合を開始した。前半に見られたのは、自らの長所を押し出すことよりもミスをしないことを過度に心配する臆病な姿だった。チームは主導権を譲り、守備を固めて引きこもりすぎた。

 その印象は、間違いを犯す恐怖に縛られた集団のようであり、それは時にこの日本人指揮官のチームに付きまとってきた特徴である。この世代の日本には、ミトマ、ミナミノ、エンドウといった重要な選手を欠いても、クボ、ナカムラ、ドウアンら主役を引き受ける能力を持つフットボーラーたちが揃っている。

 だからこそ欧州の視点からは不可解に映る。ファーストプランは攻撃することよりも自らを守ることに向けられているように見えた。先制を許すという厳しいシナリオを迎えて初めて、日本のクオリティに相応しい姿が現れた。
 
 反応は即座だった。日本はテンポを高めて、ラインを押し上げ、より強い確信を持ってプレーし始めた。ボールの循環が良くなり、前線のアタッカー陣が頻繁に関与し始めた。その時ようやく、より快活で、大胆で、そのポテンシャルに見合った日本が見られた。この一戦が残した疑問は明白である。なぜそのパーソナリティを示すために、スコアでリードされるまで待つ必要があったのか。

 その反撃ムードが増す中で、特にナカムラの存在が際立った。スペインでは、まだ比較的馴染みの薄い選手であるが、極めて高いクオリティを随所に見せた。狭いスペースでの崩しと、攻撃の優位性を生み出す能力は決定的だった。

 意思決定に関わるいくつかの側面については、まだ改善すべき点があるのは事実である。シンプルな選択を求められる局面で、球離れがワンテンポ遅れる悪癖がある。しかし、インスピレーションを得た時の彼は、ゴールに直結するクオリティで違いをもたらすことができる。1−1の同点ゴールはその証であり、今大会日本の大きな武器になり得る才能の裏付けとなった。
 
 一方、大きな懸念は、クボの負傷だ。レアル・ソシエダで輝かしいシーズンを送ったわけではないものの、依然として日本で最も決定的な選手の一人である。彼の及ぼす影響力の大きさは、ナカムラのゴールをアシストしたプレーで示した決意とクオリティでも明白だった。

 クボの不在による攻撃力の低下は否めないが、万全の状態に戻らないのであれば、不必要なリスクを冒さず、決勝トーナメントを見据えて回復を優先することが賢明だろう。

 スズキのパフォーマンスもまた称賛に値する。セリエAを頻繁に追っていない人々にとっては実質的に無名であるこのゴールキーパーは、前半の日本を支えた。マレンに対する彼の2つのセーブは、オランダがリードを広げるのを防ぎ、チームが最も苦しんでいた時間帯に可能性を繋いだ。
 
 今後の試合に向けて、日本はドウアン、マエダ、ウエダといった選手たちのより影響力のある姿も必要としている。3人は欧州でそのクオリティを証明しているが、オランダ戦ではプレーに絡む機会が少なかった。もちろんチームの保守的なアプローチも無関係ではないだろう。

 もしモリヤス監督がより積極的なゲームプランを取り入れることを決断すれば、日本はこのワールドカップで重要な何かを目指す準備ができているように見える。この世代の才能を爆発させるための、より多くの選択肢を与えるかどうかは、指揮官の裁量にかかっている。

文●イグナシオ・カマーチョ(AS紙)
翻訳●下村正幸

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