「帯状疱疹後神経痛の対処法」とは?【医師監修】

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化によって発症する病気で、皮膚に強い痛みや赤い発疹、水ぶくれが現れるのが特徴です。多くの方が子どもの頃に水ぼうそうにかかっており、そのウイルスが体内に潜伏しているため、年齢や体調によっては誰にでも再発する可能性があります。

本記事では、帯状疱疹後神経痛の対処法などを整理してご紹介します。症状の進行や合併症を防ぐために、どのようなタイミングで医療機関に相談するべきかも詳しく解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「帯状疱疹は何科」を受診すべき?受診の目安となる症状も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
林 良典(医師)

【出身大学】
名古屋市立大学
【経歴】
東京医療センター総合内科、西伊豆健育会病院内科、東京高輪病院感染症内科、順天堂大学総合診療科、NTT東日本関東病院予防医学センター・総合診療科を経て現職。
【資格】
医学博士、公認心理師、総合診療特任指導医、総合内科専門医、老年科専門医、認知症専門医・指導医、在宅医療連合学会専門医・指導医、日本緩和医療学会認定登録医、禁煙サポーター

帯状疱疹後神経痛への対処法

帯状疱疹後神経痛がある場合は何科を受診すべきですか?

帯状疱疹後神経痛は、痛みの性質が複雑なため、神経内科やペインクリニックでの対応がすすめられます。皮膚科での治療後に症状が続く場合には、紹介状をもらってこれらの診療科を受診するとよいでしょう。

帯状疱疹後神経痛の治療法を教えてください

帯状疱疹後神経痛の治療は、薬物療法が基本とされており、まずはプレガバリン、ガバペンチン、ミロガバリン、アミトリプチリン、デュロキセチンなどが第一選択薬として用いられます。これらは有効性が高く、痛みの軽減に役立つことが示されています。

効果が不十分な場合には、トラマドールやワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液の使用を検討します。NSAIDsやアセトアミノフェンは効果が乏しいとされ、通常は推奨されません。

また、強オピオイド(モルヒネやフェンタニルなど)は副作用の懸念があるため、使用には慎重な判断が必要です。薬剤でのコントロールが難しい場合は、神経ブロックが選択肢となることもあります。

編集部まとめ

帯状疱疹は、免疫力の低下をきっかけにウイルスが再活性化して起こる病気です。初期症状に気付いたら、ためらわず医療機関への相談が重要です。適切なタイミングで治療を受けることで、痛みの軽減や合併症の予防につながります。治療後も痛みが残る場合は、専門的な治療を受けましょう。

参考文献

日本皮膚科学会|帯状疱疹診療ガイドライン 2025

日本皮膚科学会|ヘルペスと帯状疱疹

眞鍋 治彦, 久米 克介, 加藤 治子, 前原 大, 平田 顕士, 急性期の帯状疱疹の治療, 日本臨床麻酔学会誌, 2008, 28 巻, 1 号, p. 2-11