今冬にオランダのNECからヴォルフスブルクへ加入した塩貝。(C)Getty Images

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 ヴォルフスブルクの日本代表FW塩貝健人が、厳しいチーム状況のなかで抱える葛藤を率直に口にした。

 直近のレバークーゼン戦は3−6の敗戦。チームは一時3−1とリードを広げながらも、後半に崩れて逆転を許した。これで2026年に入って未勝利。降格圏の17位から浮上するきっかけをつかめない。

 そんな一戦で、塩貝に出場機会は訪れなかった。

「この試合展開で出られないというのは正直、納得はいっていないです」

 率直な言葉だった。勝機も感じていた試合だけに、その思いは強い。

「厳しい状況の中で、今日は勝てるかなとも思っていたんですけど、後半はやっぱり実力差を見せられた」

 チームが置かれている苦境や新監督になっての変化で、難しさがあることは理解している。ただ、起用法について問われると、その戸惑いも明かした。

「こっちに来てから、いまいち自分の立ち位置が分かっていないです。トップ下で出ることがありますが、これまでやってこなかったポジションなので難しいです」
 
 移籍で加入した当初も残留争いに巻き込まれていたが、降格圏に沈み込むところまでは想像していなかったことだろう。そして状況は監督交代によってさらに難しくなっている。前体制では出場機会を得ていたが、新監督の下では、3試合で1試合の出場にとどまる。

「(出場した)ブレーメン戦も悪い出来だったとは思っていないですし、相手が引いている中でもチャンスは作れていました。でも今日も使われなかったので...」

 コンディションに問題はない。練習でもプレーのクオリティはいいと感じている。それでも起用されない現実に葛藤は募る。結論はシンプルだ。

「やっぱり結果を残さないといけない。練習から点を取って、次のチャンスを待ちたいです。そして出た試合で、次チャンスあったら絶対に決めないといけない」

 納得がいかないことをそのままにしておくつもりもない。自分から監督やチームとの対話を持つために動き出そうとしている。そしてどんな逆境でも、自身の評価は揺らがないし、覚悟や自信がブレることもない。

「ストライカーとして、このチームで劣っているとは全く思っていないです」

 ヴォルフスブルクは、レバークーゼン戦で後半反撃を許すと、そこから抵抗力を見せることなく矢継ぎ早に失点を重ねてしまった。得点チャンスもほぼなし。そんな雰囲気をガラッと変えられるプレースタイルとクオリティをこの21歳は秘めているはずだ。ここからの反撃を期待したい。

取材・文●中野吉之伴

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