◇Prime Video Boxing15 バンタム級10回戦 秋次克真(米国)《10回戦》ホセ・カルデロン(メキシコ)(2026年4月11日 東京・両国国技館)

 日本のリング初参戦となる、プロボクシングIBF世界バンタム級5位の秋次克真(28=米国、14勝4KO)が4日、都内の帝拳ジムで練習を公開。ホセ・カルデロン(22=メキシコ)との同級10回戦に向け、シャドーボクシングと力強いミット打ちを1ラウンドずつ披露し「気持ちで戦うボクサーやぞ、と。アメリカで8年やってきたことを見せたい」と力強く話した。

 和歌山市出身で、7歳でボクシングを始めた「逆輸入ボクサー」。名門、大阪・興国高を中退し「アメリカンドリーム」をつかむため、19歳で単身渡米した。それでも米国での生活は順風満帆とはいかず。物価高の米国での生活に苦しみ「ここまできついとは正直思わなかった。何回もやめたかった」と話す。

 そんな苦境の中、23年6月にマッチングアプリで知り合った6歳年上の妻アシュリーさんと結婚。「結構病んでヤバいときに結婚した。僕の底辺を知っているので感謝しきれない」。悩んでいた時期には“きついのは今だけ。乗り越えられる、大丈夫”と前向きな言葉でサポートし、減量末期にも温かく寄り添ってくれるという。「昔だったら自分勝手にできたが、今はできない。これを機にチャンスをつかみたい」。24年に契約したPRO BOX TVと帝拳ジムの本田明彦会長のつながりで今回の日本初参戦が実現。愛する妻のためにも米国経由のジャパニーズドリームをかなえる。

 成人式で1度、帰国して以来、8年ぶりの日本。そのデビュー戦は、那須川天心(27=帝拳)とフアンフランシスコ・エストラダ(35=メキシコ)によるWBC世界バンタム級挑戦者決定戦のアンダーカード。「日本で試合ができたらいいな、と思っていたがまさかお話しがくるとは思っていなかった。しかもこんなに大きい舞台を用意していただいた。勝つだけではなく印象に残る勝利をしたい」と意気込む。同じバンタム級の上位ランカー増田陸(帝拳)と対戦経験のあるカルデロン戦へ「身長が高くて若くてハングリー。その気持ちをへし折るくらいのボクシングをしたい」と力強い。

 自身のスタイルを「打ち合いも好きなボクサーファイター」と表現した。19年4月のデビュー2戦目を除き、序盤のほとんどは判定での勝利だったが、直近4戦中3戦がKO(TKO含む)での勝利。昨年11月には世界挑戦経験者ビンセント・アストロラビオ(28=フィリピン)に7回TKO勝ちし、力強さも増してきている。

 「中谷君のおかげ。中谷君が倒してくれたから(アストロラビオの)名前が売れた」。過去にスパーリング相手を務めた“戦友”前WBC&IBF統一世界バンタム級王者の中谷潤人(28=M・T)に感謝を述べながら「今までのスタイルを貫きながらKOも狙いたい。打ち合い?向こうがやりたいなら」とニヤリと笑いながら、日本初陣での快勝を見据えていた。