U-17日本代表とU-17タジキスタン代表が開幕戦で激突した「HiFA 平和祈念 2025 Balcom BMW CUP 広島国際ユースサッカー」。DF倉橋幸暉(鹿島ユース)は後半開始と同時に最終ラインに入った。

「久々に外国の人と試合をやったので、ちょっと最初のうちは忘れていた部分があった」

 苦笑いと共に振り返ったように、倉橋の立ち上がりのプレーはやや不安定になってしまった。危ない場面も作られてしまっており、その点をまず猛省している。

「最初は日本人とやるような守備の仕方をしてしまった。海外の選手はスピードがまず違いますし、体のデカさも違うし、力強さもある。もっとしっかり普段の試合とは区別して試合に入らないといけなかった」

 もっとも、「時間が経つにつれて慣れてきて、最後のほうはしっかり抑えられていたと思う」と言うように、国際試合の感覚を取り戻してからは本来のパフォーマンスを発揮。対人プレー含めて安定感を増し、0失点での勝利に貢献することとなった。

 昨年のU-17ワールドカップは、一学年上のメンバーに混ざる形で候補入りはしていたが、最終登録メンバーには選出されなかった。ただ、トレーニングパートナーとして現地まで帯同したことを含め、大きな刺激を受けることとなった。

「(U-17W杯の)会場の雰囲気がもう凄くて……。観ているだけで本当に、もう本当に『自分もここで試合に出たい』と思っていました」

 国際大会ならではの緊張感と昂揚感の中でタフに戦う先輩たちの姿を観て、次の大会でこのピッチに立ちたいという思いを新たにすることとなった。

「去年のU-17代表の選手たちはレベルの高い人たちばかりで、そこを経験したことでチームに帰ってからもすごくレベルの高い強度でやれるようにもなりました。次は自分の代なので、チームを引っ張るような選手になってあそこに立ちたいと思っています」

 そこを目指していく上で、自分自身で課題も明確に持っている。

「左足のキックの質も上げないといけないですし、ラインコントロールをもっとしっかりやれるようになりたい。リーダーシップが自分には欠けているので、今年はそこにこだわってやっていかないといけないと思っています」

 そのためにも、まずは今大会の残る2試合で結果を出す。

「次に出たらしっかり自分の武器を出しながら、課題のリーダーシップを執るところにも挑戦して、アピールしたいと思います」

 鹿島が誇る次代のディフェンスリーダー候補は、自らの武器を研ぎ澄ましつつ、課題克服へ向けての挑戦を続けていく。


(取材・文 川端暁彦)