東京のアパレル業界から転身 あさぎり町で育てるイチゴの魅力
熊本が誇る農業に注目です。真っ赤に輝くイチゴ。あさぎり町で唯一のイチゴ狩り園を営む農家の方がつくりました。あさぎり町は盆地特有の寒暖差で糖度の高いイチゴができるそうです。実は、熊本のイチゴ収穫量は「栃木」「福岡」についで全国3位です。農業県・新潟の農家で育った川又アナウンサーがイチゴの魅力を取材しました。
光いちごファーム代表の松本光世さん(41)。あさぎり町で祖父の代から続くイチゴ農家の3代目です。高校卒業後、上京しアパレル業界に就職した松本さん。東京のデパートで目にした光景が農業への考えを変えました。
■松本光世さん
「(東京の)デパートとか百貨店とか一部はものすごい値段で売られているわけですよ。 やっぱり地方と違うんですよ。 値段が一桁違ったりすごく価値があるもので。いちごが特に僕の中では光り輝いて見えたっていうところがあって、これまだまだ成長できるなって」
29歳でアパレル業界を辞めた松本さんは、千葉県の農業法人で農業や経営などを学び10年前に熊本に戻ってきました。
松本さんの農園では熊本オリジナルの品種「ゆうべに」のほか「ひのしずく」など6品種のイチゴを育てています。イチゴの魅力を知るため、収穫のお手伝いです。
■松本光世さん
「これぐらいの赤く、ヘタまで赤くなっているものをピースしてもらってこうやって挟むんですね。ピースして挟んでぐるっと回してください。そうするとパチッと取れます」
早速やってみますが…
■松本光世さん
「子どもたちのほうが上手かもしれない(笑)」
気が付けば、松本さんのトレーにはいちごがびっしり。今はイチゴづくりも軌道にのったものの家族が築いてきた農業からの方針転換で苦労もありました。
■松本光世さん
「キュウリとかメロンとか、イチゴがお休みの期間は収益として上がられるものを作っていたんですけど、イチゴ 1本に絞りすべてやめて。やめた当初は大変だったんですけど、そのあとはやっぱり収益が伸びて、やってよかった」
イチゴづくりに集中した結果、年々甘みが増し、おいしいイチゴが作れるようになったといいます。主に名古屋や関西向けに出荷されるイチゴ。試食させてもらいました。
■川又優アナ
「(恋みのり)いただきます。甘い!すごい、果汁がぶわーっと出て」
■松本光世さん
「果汁すごいでしょ。香りが抜群で甘くて、とってもジューシー」
■川又優アナ(「スターナイト」も試食)
「こっちのほうが酸味がありますね」
■松本光世さん
「明確に違うでしょ?甘さと酸味のバランスが本当にいい。子どもたちにも人気。人もやはりそれぞれ個性があるけど、イチゴにも個性があって、そこの味を味わっていただくのがやっぱりすごく楽しい時間ですね」
7年前、松本さんは町で唯一のイチゴ狩りを始めました。きっかけは地元の人からの「イチゴ狩りがしたい」という声でした。
■松本光世さん
「僕はこの地域でイチゴ狩りをやっているところを知らなかったんですよ。答えられなかったですね。(オープンしたら)イチゴのことを知らなかった子たちに知ってもらえる。ということは少しでも未来につながるというところで」
ハウスの中は通路を広く設け、小さい子どもが来ることを意識しました。イチゴ狩りを通して農業の魅力を伝え、将来の担い手が生まれるきっかけになればと松本さんは考えています。
■松本光世さん
「子どもたちってこの先をつないでくれる未来の塊だと思うんですよね。その(農業の)道に将来進んでくれる子が1人でも生まれてくれると本当にいいな って思ってやっています」
イチゴで広がる、人とのつながり。松本さんはきょうもおいしいイチゴづくりに励みます。
松本さんの農園のイチゴ狩りは土日のみの予約制です。詳しくは「光いちごファーム」ホームページをご確認ください。
