「コインロッカー空いてない」熊本駅前、駆け込む先は…家電量販店?街ではカフェ、旅行代理店でも 店側のメリットは
近年、インバウンド客など国内外から多くの人が訪れる熊本。賑わいを創出する一方で問題になっているのが、荷物を預けるコインロッカー不足です。
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そんな中、熊本駅周辺や熊本市街地で新たな取り組みが広がっています。
陸の玄関口「熊本駅」
大小様々な荷物を手に、多くの人が行き交いますが、コインロッカーに目を向けると…取材日は平日にもかかわらず、スーツケース用の大型ロッカーは、かなり埋まっていました。
土日になると、駅にあるコインロッカーがほぼ埋まってしまうといいます。
観光客「大変ですね。持って観光するのも面倒ですので。いつも探して、空きが結構ないので困っています」
“駆け込み先”は…家電量販店!?
こうした状況をうけて、新たな取り組みを始めたのが、駅に隣接する大手家電量販店「ビックカメラ アミュプラザくまもと店(熊本市西区春日)」です。
去年6月に導入したのが、荷物預かりサービス「エクボクローク」との提携。店舗の空きスペースを荷物預かり場所として活用する、全国展開のシェアリングサービスです。
ビックカメラ 鎌田健太さん「多いのは海外のお客様です。土日は特にコインロッカーなどが埋まっていて、最後の駆け込み先として利用されることが多い」
専用アプリで来店時間と荷物の種類・数を入力して予約することで、誰でも簡単に荷物を預けることができます。
旅行バッグなどは1日500円、スーツケースなど大型の荷物は800円と、コインロッカーとほぼ変わらない料金で預けることができます。預け入れと受け取りは、営業時間内のみです。
なぜ、家電量販店が荷物預かりを?
鎌田さん「ひとつは、ビックカメラを知ってもらうきっかけに。荷物を預けるために来て、いろいろな商品があることを知ってもらい、購入にもつながる。総合的にメリットがあると思う」
「一番は、お客様の助けになればと。駅周辺のコインロッカーが埋まって利用できない不便さを解消できるようにこのサービスを始めたので、今後もどんどん広まっていってくれれば嬉しい」
こうした取り組みは、熊本市街地でも広がっています。
旅行先で「旅行代理店」に飛び込み
国内外の様々な旅行を企画販売する大手旅行会社「HIS 熊本本店(熊本市中央区城東町)」も、「エクボクローク」と提携した荷物預かりサービスを提供しています。
HIS熊本本店 末武桜 所長「福岡市内で『観光客がコインロッカー不足で困っている』というニュースを見たことと、博多駅構内で荷物一時預かりサービスに行列ができていることを知り、まずは『福岡パルコ営業所』でこのサービスを始めました」
福岡でのサービス開始は2024年8月。熊本でも需要の高まりを感じ、翌月にサービスを開始しました。
HIS担当「平日でも飛び込みで来ていただくお客様がいるので、街中に荷物預かりサービスの需要が溢れていると感じます」
このサービスで、HISの店舗を広く知ってもらい、今後は訪日客に向けた観光ツアーなど、ビジネス展開も検討しているそうです。
パンケーキを食べなくても…
アプリだけでなく、独自にサービスを提供している店もあります。
上通の北側、並木坂から路地に入ったカフェ「Manly(熊本市中央区南坪井)」は、オーストラリアをコンセプトにした、現地の料理やパンケーキが人気のお店ですが…?
Manly(マンリー) 原口祐真さん「荷物を預けるためだけに来ていただいて大丈夫です。お電話での予約でも、直接来ていただいても、お預かりできます」
料金は荷物の大きさに関わらず、ひとつにつき1日500円。スーツケースも可能です。
この気軽さと、午後10時まで預けられることから、旅行客以外の需要もつかんでいます。
原口さん「近くにライブハウスがあるので、そこに来た人が預けていくことが多い。ライブを楽しんで、ライブ後に取りに来る」
店では、2018年頃からこの取り組みを行ってきました。
原口さん「留学の斡旋事業をしている関係で、日本に来た外国人におもてなしをしてあげたい、負担なく観光できるような取り組みを、という思いがある。ついでに店を知って、ご飯を食べて行っていただく。お店の認知向上のための活動でもあります」
原口さん「少しでも、日本と熊本をいいと思ってもらえたらいいですね」
利用者と店側、双方にメリットがある「荷物預かりサービス」
今後も広がる可能性がありそうです。
※店舗ごとに営業時間や預けられる量が違うので、確認が必要です。
