なんでそんな言い方しかできないの!?〈人をイラつかせる人〉の意外な理由【もしかして…発達障害!?】

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「悪気なく人を怒らせてしまうことがよくある」「サービス業なのにお客さんを責めてしまう」。これがいつものこととなると、発達障害の傾向がありそうです。

間違ったことは言っていないのに、なぜかいつも怒られる…【ASD傾向】

ASDの大きな特徴のひとつは、人との関わり方が独特なこと。円滑なコミュニケーションがとりづらく、そのために人づきあいがうまくいかないことが多いです。

自分の考えをそのまま口にして、相手を怒らせてしまうこともしばしばあります。それを聞いた相手がどう感じるかに想像が及ばず、相手の立場に立つことができません。けれど、理屈は正しく聞こえるから、相手をさらに怒らせてしまいます。相手の目には、「言ってることは正しいけれど、自己中心的で思いやりがない人」と映っているわけです。

こういう人は、例えば太っている人に「太っていますね」とストレートに言ってしまったりします。相手が太っていることを気にしているかもしれないことには、気づきません。

正直と言えば正直ですが、これでは周囲とよい関係を築くのは難しくなります。けっして悪気があるわけではないのですが、人から少しずつ遠ざけられたりもするでしょう。

「人にはそれぞれの考えがある」ということを、知識として知っておく

相手には相手の思いや言い分がある。そして、相手の考えは自分の考えとは違うかもしれない。それが現実なのだということを、知識としてまずしっかりと頭に入れましょう。

相手の気持ちがわかりにくいのがASDの人の特徴ですが、「相手が自分とは違うことを考えている可能性がある」と知っておくことは大切です。

ペットボトルを正面から見ればボトルの形をしていますが、上や下から見れば丸い形ですよね。物事は、角度を変えて見れば違って見えるもの。人の考えもそれと似ています。

それをわかったうえで、話し出す前に立ち止まって考える習慣をつけることがトラブル回避につながります。信頼できる友人や家族に「こういうことを言ってもいいかな?」と相談してみるのもいいですね。

教えてくれたのは…司馬理英子先生●司馬クリニック院長。医学博士。岡山大学医学部卒。1983年渡米。アメリカで4人の子どもを育てるなか、ADHDについての研鑽を深める。1997年に帰国し、東京都武蔵野市に発達障害の専門クリニックである司馬クリニックを開院。以来、子どもから大人までの治療を行っている。