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高騰を控えている(かもしれない)

国産中古車の一部車種は相場が急騰しており、1970〜1980年代の旧車のみならず、トヨタ・スープラや日産スカイラインGT-R、日産シルビア、マツダRX-7などは、もはやそう簡単には手が届かない価格帯にまで上昇しています。しかし中古車のほとんどは価格が下落していきますから、リーズナブルにクルマを選べるのは、まさに中古車の醍醐味です。

【画像】価格が上がる前に手に入れておきたい国産中古車10選(前編) 全17枚

ところがその中には、価格が上昇傾向にあるもの、もしくは他の世代に比べると入手しやすいものの、今後の価格アップが予想されるものなど、『今買っておかないと後で後悔するかも?』という車種は少なくないです。


トヨタMR-S(1999〜2007年)    トヨタ自動車

そこで1990〜2010年代登場のクルマから、10台に絞ってセレクトしました。ただし前述のような、すでに高騰済みの車種は除いてあるので、意外なクルマが入っているかもしれません。

トヨタMR-S(1999〜2007年)

価格:約50〜300万円
平均価格:約120万円

(2025年10月現在。大手中古車検索サイトによる。以下同じ)

1984年に登場した初代『MR2』は、1.6リッターエンジンのFF用コンポーネンツを反転、ミッドに搭載して作られたトヨタのスポーツカーです。1989年にはフルモデルチェンジを受け、流麗なボディを持つ2代目に発展。2Lに拡大されたエンジンは、ターボ版では最終的に245psまでパワーアップしていました。


トヨタMR-S(1999〜2007年)    トヨタ自動車

その後継として1999年にデビューしたのが『MR-S』です。専用のプラットフォームには140psを発生する1.8Lの自然吸気エンジンを搭載。ボディもオープンモデルのみの設定となり、約1tの軽量車体を生かした軽快さを売りにしていました。

特に2代目の価格が高いMR2に比べ、MR-Sはまだまだ低価格。MR2とはキャラが違いますが、MRのオープンカーという魅力は絶対的です。

トヨタ・セリカ(6代目T200系/1993〜1999年)

価格:約450〜400万円
平均価格:約150万円

国産初のスペシャリティーカーとして1970年に誕生した『セリカ』。1985年の4代目からはFF化され、1999年デビューの7代目をもって、2006年に生産を終えています。

セリカは中古車での人気が高く、初代は300〜500万円という高水準。エディ・マーフィがCMに出演していた5代目も、高性能版のGT-FOURが釣り上げているのは確かですが、平均価格は240万円オーバーです。


トヨタ・セリカ(6代目T200系/1993〜1999年)    トヨタ自動車

一方、5代目の流れを汲みつつ、丸目4灯を採用した6代目セリカの平均価格は約150万円。以前に比べればアップしていますが、1990年代産まれのスペシャリティカー、スポーティカー、スポーツカーが軒並み高騰しているのを思うと、まだ買いやすいといえます。

GT-FOUR以外のモデルなら、3万キロ台で130万円以下という個体も。また、エッジを立てたデザインに変身した7代目もまだ低水準です。しかしどちらもじわじわと相場を上げているので、今後は『気がついたら高くなっていた』ということがあるのは間違いないでしょう。

トヨタ・エスティマ(3代目/2006〜2019年)

価格:約15〜430万円
平均価格:約85万円

初代『トヨタ・エスティマ』は、エンジンを横倒しにして床下に搭載するという革新的なパッケージで1990年にデビュー。卵のような3ナンバーボディも特徴でした。2代目は2000年に登場。レイアウトを一般的なFFに変更したことで床が低くなり、居住性がアップ。V6エンジンやハイブリッド版も設定されました。

2006年には3代目にフルモデルチェンジ。13年のロングセラーののち2019年に生産を終了しましたが、適度なボディサイズ、斬新なエクステリア、アルファード・ヴェルファイアとは異なる押し出しの少ないイメージ、海外需要の高まりなどから高い人気を保っています。


トヨタ・エスティマ(3代目/2006〜2019年)    トヨタ自動車

個体数が多いので価格差が激しく、高年式、多走行だとかなり安いのですが、装備が充実した2016年以降の後期型は、300万円オーバーの超高値安定もしくは上昇傾向にあり、今後もその流れが続くことが予測されます。

トヨタ・プレミオ(2代目/2007〜2021年)

価格:約40〜230万円
平均価格:約120万円

「えっ、プレミオ?」という声が聞こえてきそうですが、ホントです。プレミオはかつての『コロナ』クラスに相当するミドルサルーンで、2001年にコロナを継ぐかたちで登場しました。コロナには販売店違いの兄弟車『カリーナ』がありましたが、こちらも『アリオン』に生まれ変わっています。

2代目は2007年に発売を開始しています。初代同様に5ナンバーサイズを堅持。ミニバン、SUV全盛の時代を迎えても、ちょうどいいサイズで生き残った貴重なセダンとして、一定の評価を受けました。


トヨタ・プレミオ(2代目/2007〜2021年)    トヨタ自動車

2016年にはマイナーチェンジを受けて精悍なマスクを獲得するも、2021年に惜しまれながら生産を終了。実質的な後継モデルはなく、サイズが近いカローラ・セダンかプリウスがその任にあたります。

『いかにもセダン』というフォルムと、5ナンバーサイズの車体は逆に魅力的に映ること、そしてアジア圏での人気を受けて近年目覚ましい高騰を見せています。若い世代にも人気があったりするのは興味深いところ。執筆時の平均価格は約120万円、超低走行だと250万円近くの高水準です。

以前に比べれば価格帯は下がったものの、引き続き『意外な高騰モデル』として市場を賑わすでしょう。なおアリオンは、平均はあまり変わらないものの上限価格は50万円ほど安く、こちらも狙い目です。

日産フェアレディZ(6代目Z33型/2002〜2008年)

価格:約40〜600万円
平均価格:約110万円

おしなべて値上がりしている国産スポーツカー。『日産フェアレディZ』も例外ではなく、Z32型の平均価格は約230万円、4代目のZ31型に至っては約450万にまで上昇しています。

ところがZ33型は平均が110万円というリーズナブルさです。バージョン・ニスモや改造済みの個体が500万円オーバーで売られているものの、走行10万キロ以下でも100万円以下(ただしスポーツカーだけに状態の見極めが重要です)。程度良好で200万円以下など、パフォーマンスとスポーツカーらしいデザインを考えるとなかなかお買い得と言えます。


日産フェアレディZ(6代目Z33型/2002〜2008年)    日産自動車

実は、以前はもっと買いやすい価格だったので、これもじっくりじわじわと相場が上昇している感ありです。世代的にももはや20年選手で、中古車としてあまり長くは待ってはくれない状況でもあります。買うなら今しかない?

(以下、後編に続きます)